陰キャヒーローな君と。２ (ページ26)

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バレンタイン4 ページ26

というかそもそも私が北斗の彼女だと名乗って、髙地さんに信じてもらえるのだろうか。

私の心配をよそに髙地さんは信じてる様子をみせた。

「…え、信じてくれるんですか？」

「だって嘘だったらそんな風になんないでしょ。」

そう言ってまた笑う髙地さん。
クシャッと笑う顔が印象的だと思った。

「じゃあなに、北斗にチョコ作る感じですか。」

「そうなんです！でも何作ればいいか迷っちゃって…あんまりお菓子も作ったことないし…。」

そう言って何個か保存したレシピのスマホ画面を見せたら、髙地さんは「このレシピは難易度たけーぞ」って呟いてた。

「俺のうちに初心者向けの本があるんですけど、見ます？」

「え！いいんですか！」

思わぬ提案に胸が高鳴る。
髙地さんの力を借りれば、北斗が喜んでくれるような良いチョコレートが作れるかもしれない。

「北斗を通して渡すのもアレだし、じゃあ今度写真送りましょうか。」

髙地さんにそう言われて、その場で連絡先を交換した。