陰キャヒーローな君と。２ (ページ15)

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帰り道。ページ15

北斗の両親に見送られながら家をあとにした。

そして2人並んで商店街を歩く。

「こんな時にごめんなんだけどさ、トイレ行きたい。」
「ええ？今？さっき家でしてくれば良かったじゃない。」

「ごめん！ちょっとそこのコンビニ行ってくるね！」

そう言って駆け足でコンビニに入る。

北斗の言う通りさっき北斗の実家でトイレお借りすれば良かったんだろうけど、外に出た途端、寒くてトイレに行きたくなったのだから仕方がない。

温かいお茶を２つ買ってコンビニを出た。

周りを見渡すと小さく北斗の後ろ姿が見える。

「ほくとーお待たせ…って、あ。」

気づかずに声を掛けてしまったけど、北斗は誰かと話していたらしかった。

「…だれですか、この人。もしかして彼女さんですか、？」

北斗で隠れていた女の子が上目遣いでこちらを見る。おそらく中学生くらいだろう。

「え、えーっと」
「友人です。」

なんて答えようか迷ってたら、ハッキリと北斗が言い切った。

「この人は友人です。」

「そうなんですか！すみません、遊んでる時に声かけちゃって…北斗くんのこと応援してます！これからもがんばってください。」

そうしてファンであろう女の子と北斗は握手をして、女の子はその場を立ち去った。