陰キャヒーローな君と。２ (ページ13)

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ご両親3 ページ13

リビングには北斗のお父さんがいた。

「ただいま。明けましておめでとう。」

北斗が声をかけると立ち上がってこちらに来てくれた。

「おかえり北斗。明けましておめでとう。その方が…？」

「そう。オレの彼女。」

「初めまして。Aです。」

「どうも、、北斗の父です。いつも北斗がお世話になってます。」

「えっ！いやむしろ私の方が良くしてもらってて…あのこれ少しですが、もし良かったらお受け取りください。」

そしてここまで来る途中で買った老舗のどら焼きを北斗のお父さんに手渡す。北斗のお父さんはそれを手に持つと、ご丁寧にどうも、って深々とお辞儀する。

そんな私たちの様子を北斗はおもしろおかしそうに見つめているのがわかる。

「あら〜ありがとうね。お茶いれようかしらね。立ってるのもなんだしAちゃんもほくちゃんも座って。」

堅苦しい雰囲気を和ますように北斗のお母さんが言ってくれて、北斗と一緒に席に着いた。