ミン ユンギの苦悩

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いい感じにお酒も入って、
Aも眠たいのか俺の肩に頭を預けて
ちびちびお酒を飲んでいる。

凄い良い匂いするんですけど。
お兄ちゃん鼻血出てない？大丈夫？？




｢ねぇ…おっぱぁ｣

YG｢ん？どうした？｣

｢……私って男の人に媚を売ってる？｣




しんみりとした声が聞こえてくる。
顔はよく見えないが、
きっとして欲しくはない表情をしてるのは間違いなくて。

グラスを持つ手に力が入った。




｢私…アイドルになりたくて…
必死にがんばってるのになぁ｣

YG｢…もうお前は立派なアイドルだ｣

｢ふふ、……やだなぁ｣

YG｢A…｣

｢おっぱ達とお話出来なくなるの、やだなぁ｣




そこからは規則正しい呼吸音が小さく響くだけで
みんな盛り上がるのも忘れて俺を見ていた。

馬鹿だよなぁ、こいつらも。




YG｢俺がなんとかするから、お前らは気にするな｣

JM｢ヒョン！｣

YG｢お前らの迷惑にはならないようにする｣




もちろん、Aにも。
敵意を向けられるのは俺だけでいい。

あんな奴らに嫌われた所で
痛くも痒くもないしな。




HS｢ヒョン、そんな寂しいこと言わないで｣

NJ｢そうですよ、俺ら家族でしょう？｣

YG｢家族だからだ。わかるだろ？｣




家族が嫌われるってのは
自分が嫌がられるよりキツい。

それにあの女達は割と外面はいいから
きっとスタッフからも何か言われるだろう。


辛い思いをさせたくない。




JN｢家族だから、助けるんだろ｣

TH｢そうだよ！
ユンギヒョンだけに辛い思いさせるわけない！｣

JK｢ユンギヒョンの大事にしてる人は、俺も大事にしたい｣

JM｢お願いヒョン。俺達にも手伝わせて｣




みんながみんなきっと馬鹿なんだろう。
今仕事がうまくいってるのに。

けど、そんな馬鹿な集団にいる俺も馬鹿なんだろうな。




YG｢やるなら、徹底的にやる男だぞ俺は｣

HS｢じゃあ！｣

YG｢頼んだぞ｣




俺がそう言うと嬉しそに
何度も頷くコイツらを見て


幸せだと感じたのはまだ秘密にしておこう。

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