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ねぇ、ユンギ。
ベッドの上で携帯を見ていると
同室のジニヒョンが探るような瞳で俺を見ていた。
YG｢なんですか｣
JN｢1個聞きたいんだけどさ、
いつからそんなんなっちゃったの？｣
YG｢そんなん、とは｣
JN｢だから〜、シスコンだって。こじらせてるじゃん｣
失礼な。別にこじらせてなんかない。
ただ一途にAを心配しているだけだ。
でも、そうだな。
理由を語るとすればない訳では無い。
あれは確か、俺が5歳でAが2歳の時だったとおもう。
俺は小さいときはひねくれていたようで、
そりゃもう結構な問題児だった。
幼稚園で泣かせた同級生の数はもう覚えてない。
そして、生まれてきた天使に嫉妬していた。
｢ゆんちゃ！｣
YG｢……んだよ｣
｢ゆんちゃ！あそぼ！｣
YG｢遊ばねぇ｣
｢ふぇえっ、ゆんちゃ…｣
今の俺が見たらこの生意気な糞ガキを
確実にぶっ飛ばしていることだろう。
だけどこの時は両親の愛情を
独り占めしているように感じて
Aが凄く疎ましかった。
YG｢すぐ泣くんじゃねぇよ！うっとおしい！｣
｢ふぇえ！ゆんちゃぁあ！！｣
｢ユンギ！お兄ちゃんなんだから遊んでやりなさい！！｣
YG｢遊ばねぇつってんだろ！｣
怒られるなんて当たり前なのに
何故か全部を否定されたような気がして。
家出して、近くの公園に住んでやるって
そう思って家を飛び出した。
冬だったし、家を飛び出た5時頃ですら
真っ暗だって凄く怖いと思った。
公園の時計は7時。
ギャハハ！と、いう下品な笑い方に
さ怖くなって小刻みに体が震えだしたのがわかった。
半球の遊具の中でただひたすらに息を潜めていた時だった。
｢ゆんちゃ！｣
YG｢……え？｣
｢ゆんちゃ！ここ、いたぁ！｣
膝に埋めていた顔を上げると、
笑顔で立っている3歳離れの妹。
その後ろでは母さんが困ったような顔で笑っている。
どうして俺は、こんな可愛い子を拒んでいたのか。
たった1人の小さな妹。
いつもと変わらない笑顔に
酷く安心してとめどなく涙が溢れた。
｢ゆんちゃ？ないてるの？｣
YG｢…泣いてねぇよ。俺兄ちゃんだから｣
｢ゆんちゃ、わたしのおにいちゃ！｣
YG｢ん、帰ろう｣
｢かえゆ！ゆんちゃ！いこぉ｣
温かい小さな手と温かい大きな手に挟まれて
俺は温かい家までの道をのんびり歩いた。
Aの笑顔で俺は救われる。
なら、その笑顔を守るのが兄貴の務め。
ただ、そう漠然と思ったんだ。
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かりん党(プロフ) - もちさん» そんなこと言ってもらったのは初めてでとっても嬉しいです…！ありがとうございます！頑張ります！！！ (2018年2月12日 0時) (
レス) id: 06b068326e (このIDを非表示/違反報告)
もち - かりん党さんの作品めっちゃ読ませてもらってますがなんかハマるっていうか、書き方が面白いっていうか…まぁこれからも頑張ってくださいね！！応援してます！ (2018年2月11日 19時) (レス) id: 6c509e9f5a (このIDを非表示/違反報告)
かりん党(プロフ) - アルパカパカさん» ありがとうございます！ファンだなんてそんなそんなっ(///_///) はい！頑張りますので、こちらこそよろしくお願いしますね^^ (2018年1月26日 22時) (レス) id: 06b068326e (このIDを非表示/違反報告)
アルパカパカ(プロフ) - もうジミパンといいユンギの苦悩といいもう最高すぎます、最後ユンギの終わり方しんけん面白かったです、！！もうファンです好きです！テヒョンおかえりも楽しみにしてます！頑張ってください (2018年1月26日 8時) (レス) id: 3099c18e77 (このIDを非表示/違反報告)
かりん党(プロフ) - サボテン人間さん» 書いてる本人も楽しかったです(笑)わわっ、嬉しい！ありがとうございます！次回作も是非よろしくお願いしますね！ (2018年1月23日 0時) (レス) id: 06b068326e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かりん党
| 作成日時：2017年7月30日 0時
