【呪術廻戦】ヒーローより呪術師派。【ヒロアカ】 (ページ17)

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派閥16 ページ17

ヒーロー基礎学が終わり、反省会をやろうとしていた皆んなに断りを入れ廊下を歩く。

少し離れたトイレの個室で先程着替えたばかりの雄英の制服を脱ぎ、高専の制服を着る。
着替え終わると職員室に向かった。

『相澤先生』

「…もう来たのか」

職員室には相澤先生とオールマイト以外の教師がいなかった。ヒーローがそれほど多忙だとは思わないが、何かあったのだろうか。

「縁支、早速任務の場所に移動しよう」

相澤先生の言葉に頷き職員室を出る。散策はされたくないらしい。

「任務はどこからするんだ？」

『取り敢えずグラウンド・βですね』

「！今日ヒーロー基礎学を行った場所じゃないか。あそこの建物の中は呪霊とやらが多かったのかい？」

『多いなんてもんじゃないですよ』

グラウンド・βに続く廊下、そこで止まり2人を見据える。

『あんな数異常です、尋常じゃない。
建物の中だけでも数十体、外にもウジャウジャいました。あそこだけであんなに沢山の呪霊がいるとなると、今後の任務を再確認する必要があります』

「そんなに沢山いるの！？
…だが、そんな数の任務、学生の君が引き受けて良かったのかい？少しばかり危険じゃ…」

オールマイトの言葉に心の中で溜息を吐く。

『呪術師に学生は関係ありません。学生でも任務に出されて怪我することは多々ありますし、最悪死にます』

淡々と話す私に、2人は顕著に顔を歪ませる。

『安心してください、私これでもちゃんと任務は出来るんですよ。それに2人なら安心でしょう？』

「…2人？」

『はい2人です。

…姉さん、もういいよ』

私の一声を合図に影が大きく揺れ、膨れ上がる。
影は徐々に泥を払うように落ちていき、その人の全貌が露わになった。

9本の白銀の尻尾に白銀の耳。
真っ赤な目に真っ赤な着物。

「やれやれ、やはり影の中は窮屈だな。獣臭くて敵わんわ」

そして女性にしては少し低い声。

『先生、紹介します。私の姉です』

姉さんに手の先を向け、そう紹介する。
2人は目を見開いて固まっていた。

「なんだこの童は。お主の愛人か？趣味が悪いのぉ」

『んなわけないでしょ。先生だよ、先生』

「ではあの性悪小童と同じか。それにしてはしっかりしてそうな顔だな」

『教師がみんなあのクズなわけないじゃん』

姉さんと話していると何か思い出したのかオールマイトがパッと顔を上げた。

「じゃあ五条くんが言ってた姉って…」