【呪術廻戦】ヒーローより呪術師派。【ヒロアカ】 (ページ16)

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派閥15 ページ16

詰め寄ってきた皆んなに何事かと身を固くする。
が、そんな私お構いなしにみんなは一斉に口を開いて喋り出した。

「4人共急に止まってたけど、あれって個性！？」

「縁支の個性って呼び出しじゃなかったのか？」

「つーか運動神経エグくね！？普通壁に止まれっか？」

「あんな大量の鼠、一体どこから出したんだ！？」

「ねずみ？鼠なんていなかったろ」

「はぁ？お前の目は節穴かよ！部屋埋め尽くす程大量にいたじゃねえか！！なぁ！いたよな縁支！」

瀬呂さんにそう言われるが、口から言葉が出ることはない。

この人達に私の個性は呼び出しだと説明した。
だがそれは説明しただけで、生き物が彼等に見えることはないだろうと思っていた。

何故なら式神は呪霊同様普通の人には見えないから。
私達のような呪術師なら、式神は見える。
けど、彼等のような非呪術師には呪霊が見えないように式神も見えない。

だから説明して終わり。

……の筈だった。

『(式神が見えてる…？しかも半分以上の人が)』

一体何故。
見える理由を考えようとするが、オールマイトの咳払いに顔を上げた。

「質問は後、まだ授業中だ」

オールマイトに宥められたみんなは、しゅんと効果音が付きそうな程テンションを一気に下げる。
なんか尻尾と耳から見えてきそう。

「縁支少女、彼等と闘ってみてどう思った？」

『どうって…』

ぶっちゃけ言うと落胆した。
名門校のヒーロー科だと聞いて楽しめるかと期待したが、名前負けだったみたい。

でも馬鹿正直に言ったらキレられるのが目に見えてる。

『良かったですよ。流石ヒーローの卵といった感じです』

「そのヒーローの卵をメッタメタにやったのは君だけどね」

『…あはは』

オールマイトの言葉に引き攣った笑みを浮かべるしかない。

「いッ…」

「あ、爆豪おはよー」

「あ！やおよろも起きた」

「お前ら大丈夫か？」

床で気絶していた4人が起き始める。
1番最初に起きた爆豪さんとばっちり目が合ってしまい、睨まれる。

「クソA！！テメェ覚えてないってどうゆうことだ！！」

『いや知りませんよ』

萬澄さんといい爆豪さんといい、何変なこと言ってんの？？怖いんだけど。

「あ"ぁ"？覚えてねぇんだったら思い出せや！」

『そんな無茶なこと言わないでください』

よし決めた。これから爆豪さんのことはクソヘドロって呼んでやろ。