【呪術廻戦】ヒーローより呪術師派。【ヒロアカ】 (ページ12)

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派閥11 side緑谷ページ12

縁支さんと4人がモニタールームを出て行くと、入れ替わるように相澤先生が入って来た。
相澤先生はオールマイトと何やら言葉を交わすと壁際に立ちモニターを見る。
まだ作戦会議の時間だからモニターには地図を見ている縁支さんと4人で話し合っているかっちゃん達が写っているだけ。

「やっほ～相澤先生」

「五条先生、もう縁支は移動しましたよ」

「えぇマジ？」

え、誰？
突然モニタールームに現れた背が高く目隠しをしている白髪の男に、僕達全員そう思っただろう。
その男は「遅れたかー」と言いながらオールマイトの方に寄っていった。

「すみません、少しマイクお借りしますね」

「あぁどうぞ」

驚きもせずにマイクを貸すオールマイト。
相澤先生やオールマイトはこの男を知ってるんだろうか。しかもさっき縁支と言っていたし、…この男は縁支さんの知り合い？

「Aー聞こえる？？」

男はやはり縁支さんの知り合いらしい。
男の呼びかけに縁支さんはパッと顔を上げると驚いた表情で辺りを見渡しカメラを見つけた。

「術し、個性は使ってもいいけど出すのは子群(鼠)と彪虎(寅)だけね。他出したらデコピン」

縁支さんが顔を顰め何か言っているが生憎聞こえるのはあの人だけ。

「しょうがないでしょ。他出したら死ぬ可能性あるんだから。え？いや使ってもいいけど…上手く言える？というか呪具の使用は認めてるんだから呪具使って頑張ってよ」

男の発言に縁支さんはカメラに向かって中指を立て何か言う。

「きゃーAちゃんこわーい」

てめぇ殺すぞ。
何を言っているかは聞こえないが、口元の動きで何を言っているのかはわかった。どうやらご立腹らしい。
というか…

「死ぬ…？」

さっき男が言った言葉。他を出したら死ぬ？じゅぐって武器のこと？気になることが多過ぎて頭がパンクしそうになる。

「……じゃあ頑張ってね」

男がマイクから離れ相澤先生の元に行くと、相澤先生同様壁にもたれてモニターを見た。
殆どの生徒はモニターではなく男を見てる。
それに気付いたのか相澤先生が口を開いた。

「この人は縁支が前通っていた学校の担任だ」

「どーも呪術高専1年担任の五条悟です。Aがお世話になってます」

男の人は微笑みながらそう言った。目隠しは何の意味があるんだろう。あれ見えてるのかな。

「…五条先生、縁支は何故あの4人を選んだんだと思います？」