【呪術廻戦】ヒーローより呪術師派。【ヒロアカ】 (ページ11)

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派閥10 ページ11

「なんで無視するの！！」

入ってきて一発目に言われたその言葉。
無視…？？私萬澄さんに声かけられたっけ？

『ごめんなさい萬澄さん。私何かしましたでしょうか？』

そういうと彼女は目を見開いて固まってしまった。

「萬澄さん？」

流石に可笑しいとみんなも声をかけるが何も反応しない。ただ黙って私を凝視し続けている。

え、どうすればいいのこれ。

「そ、そろそろ時間ですので！皆さん着替えたら移動しますよ！」

八百万さんの言葉に萬澄さんは我に帰ると「わかってるわよ…」と弱々しく吐いて着替え始めた。
私たちはというと不可解な言動をした萬澄さんに首をかしげるしかない。
更衣室を出てから萬澄さんに言われたことを考えるが何も思いつかなかった。

みんなの後に続いて演習場ではなくモニタールームに向かう。
いつもは演習場だけど今日はモニタールームに集合らしい。何をするかはみんなも教えられていない。

モニタールームには既に男子が待っていて、奥には講師のオールマイトが立っていた。

「よし全員揃ったね。
今日もまた対人戦を行うけどその前に！縁支少女！！」

『え、はい』

「君の戦闘能力を見たいと思う！」

『えぇ…』

オールマイトにビシッと指を刺されてそう言われるが乗り気じゃない。

「縁支少女vs4人で行う屋内戦！制限時間は10分だ。状況設定は他のみんなは知ってると思うけど
「敵がアジトに核兵器を隠していてヒーローはそれを処理しようとしている！」という設定だ。

相手の4人は縁支少女が好きに選んで構わない」

オールマイトからの説明を受け、対戦メンバーを考える。

『そうですね…じゃあ、爆豪さん八百万さん耳郎さん飯田さんでお願いします』

「じゃあ敵とヒーローどっちがいいかい？」

『敵でお願いします』

何かを守りながら戦闘するのはいい訓練になる。
任務を行なってる間に生存者を守りながらすることも多々あるから。

その後、オールマイトに案内され戦闘場所となる建物の中に入った。

『意外とでかいな…』

核兵器(仮)を叩きながらそう言い、さっき貰った建物の見取り図を頭に入れる。
こう見えても速読と暗記は得意だ。

『(爆豪さんの戦闘センスは頭一つ分抜けてる。
八百万さんは何と言っても個性の使いやすさと頭の回転の速さ。耳郎さんの個性は捜索に使える。飯田さんはみんなを纏めるのが上手い)』

こりゃあ面白くなるぞ。