5.愛さない ページ6
突然の出来事に声も出せずに固まってしまう。
目だけをベラ様に向けると色んな感情が入り混じったように主に怒りだが、顔を真っ赤にしていた。
「あんた如きが調子に乗るんじゃないわよ！！旦那様を唆すような真似をしていた何て…！！なんて無礼を働いたの！？何か言いなさいよ、この破廉恥女！！」
「侍女長ファナに何てことしたんです！？」
「ファナ大丈夫！？」
『…えぇ』
イーリィ達が駆けつけるまで何も言えずにただ黙ってベラ様からの罵倒を聞き流していた。
叩かれた頬がじんじんと熱を持つ。
涙は出てこなかった。
「あんたらみたいなガキが出しゃばらないで！！私はこいつに話があるのよ！！」
ベラ様は私と旦那様が知り合いだった事が面白くないらしい。
別に私はお二人の恋を邪魔するつもりはないのに。
やっぱり主人とその侍女長となると問題があるんだろうか。ベラ様は確かカリム様の一つ上だし。
まあ何にせよ、この人は哀れな人だな。
『(自身の恋路を邪魔された程でここまで怒るなんて、女性って怖いわね)』
自分も女なのにベラ様を見てるとついついそんな考えが頭をよぎる。
ベラ様は罵倒することを辞めずにイーリィとアリファも先程と同じ様に反論を続けている。
私のために必死になってくれる事は有難いが、今度は二人に手を出すかもしれない。
それは何としても避けたいと自身も反論しようとするが、
「お取り込み中悪いが、カリムが呼んでる」
ジャミル様のせいで口から出される事は無かった。
"カリム"と聞いてベラ様は頭の熱が少し冷めたようで、大人しくなりジャミル様の元に歩き出そうとした。
「ファナ行こう」
『ぇ？』
「ッ！！」
ジャミル様の口から吐き出された名前は私のもので、一瞬脳がフリーズするが直ぐに働き出して足を動かす。
ジャミル様の元まで着いてちらっとベラ様の方を向くと、殺意の篭った目でこちらを睨んでいた。
「大丈夫か？」
『！…はい大丈夫です』
覗き込むようにして見つめられていたジャミル様の視線がゆっくりと頬に移動する。
ジャミル様は何も言わずに歩き出し、私もそれの後に続いてホールから離れた。
・・・・・
「遅かったな」
「悪いな。準備で少しごたついていたらしくて」
『申し訳ありませんでした旦那様。この様な失態は二度と無いように致します』
着いた先はカリム様の自室のようで、煌びやかな物が多く置かれていて目が痛くなる。
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りりあ(プロフ) - ファナ様、初めまして。コメント失礼致します！私自身重い愛情が好きなので、いつも楽しく読ませて頂いております。今後の奥様方との関わりも二人の関係もどう発展していくのか今からとても楽しみです！無理のない範囲で更新の方頑張って下さい！応援しております！ (2020年10月18日 2時) (
レス) id: ead223a600 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ - え、え、なにこれ好きです頑張って下さい!! (2020年9月21日 9時) (レス) id: 8ec6a17ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ファナ(プロフ) - しのぶ様ああああさん» 私はえちえち大好き人間なのでこれからもえちえちシーンでます( ^ω^ ) (2020年9月7日 23時) (レス) id: 9cecc5311f (このIDを非表示/違反報告)
ファナ(プロフ) - 青い夕日さん» うわぁぁあああありがとうございますッッッ！！！ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 9cecc5311f (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ様ああああ(プロフ) - 全裸待機() (2020年9月2日 16時) (レス) id: 1793c12bd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファナ | 作成日時：2020年8月12日 2時
