鈍感女×積極男

After story. ページ40

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「尚大、ここって...？」



『...海だよ』









尚大に連れてこられたのは綺麗な海
夕日が海に映えてすごくロマンチック。
制服のせいで海に入れないのが本当に、残念。









『ねぇ、A...』


「うん？」


『今日、何の日か分かってる？』


「...え、」


『はぁ、...今日は付き合って1年の記念日だよ』









嘘でしょ。
私、そんな大切な日を忘れてたなんて...


あれから1年経って、
私は尚大にちゃんと恋をした。
けど、まだ尚大にそのこと伝えれてないし尚大も気づいてないとおもう。
もしその気持ちを伝える日があるとすればそれは紛れもなく今日だ。









「っ、尚大...！」


『また、泣いてる』









尚大が頰を撫でると自分でも泣いてるのが気づく。
どうしよう、私泣いてばっかだ。









「なおっ、わたしさ、気づいたんだ...」




『なに？』




「わたしさっ、尚大のことがっ、...好き！」









尚大は少し目を見開くと、また細めた。
優しく微笑み、私の顔に手を添えた。









そして2人の影が、重なった。








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