鈍感女×積極男

28話 ページ28

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Side Nao.









『Aは、何も悪くない...
俺が意地張ってたから。』









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Aが帰ってから俺はどうしたらAがこっちに気が向いてくれるかを考えた。
口を開けば作間先輩だし、
思いついたのはAの寝顔をインスタに載せること。


今思えば最低だったかもしれないけど、
あの時の俺は何かに取り憑かれてたのかな。
独占欲？幼馴染に対して？


最低だ。


それに、インスタを選んだのだって作間先輩をフォローしてるから、...
別にTwitterでもタイムラインでもよかったのに...



作間先輩にAを取られたくなかった。
せっかくの運命、幼馴染という関係を壊されたくなかった。












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「私さ、尚大と学校通わなくて本当に寂しかった、
っ、...だからっ仲直りしたい...っ、」









涙が溢れ出したAは、今まで見たことないぐらい綺麗で、罪悪感もあったけどそれに勝るぐらい抱きしめたい欲が身体中に駆け巡った。

涙を親指の腹で拭うとAが微笑んだ。









「っ、...尚大と仲直りっ、できてよかったっ...！」



『...///』









あぁ、この子は一体どれだけ俺を弄べば気がすむんだろう...

今すぐにでも気持ちを伝えたい。
今すぐにでも、Aを手に入れたい。









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