鈍感女×積極男

15話 ページ15

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「あっつ、...」


「あの坂きつ過ぎだよね。」


「はい」









コンビニに行くまでに、下った坂。
急勾配で、下るには気持ちよすぎて自然の扇風機みたいに感じるんだけど、登るにはすごく大変。


先輩は慣れてるみたいで一気に登って行ってたけど、私は慣れてないからしんどくて、








着いてくために必死で漕いだら、スーパーに着いた頃には汗だく。
作間先輩の前なのに...



恥ずかしい。









拭きたいのに、あいにくお財布しか持ってきてなくて...









「佐藤、すごい汗だね...大丈夫？...はい」









上を見るのが恥ずかしくて下を向いてたら
ふいに差し出された左手、


ハンカチだ。









「...え、あっ...ありがとうございます」









遠慮がちに汗を拭くと、また作間先輩に微笑まれた。









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