好きじゃねぇよ、バーカ。 【名前変換可能】

Obstinate＊13 ページ13

『うあ、おいし。』

「でしょ？俺これちょーおすすめ。」


あの後、せっかくついて来てもらったのにすぐ帰ってしまうのは申し訳ないと思い、私達は食事をとることにした。

ついてきてもらったと言っても、選んだのは私だから本当のデートみたいになっている。

そんな中でも、私は仲野に早くプレゼントを渡したくてたまらない。

誰だってそうでしょ？相手がどんな顔してうけとってくれるか、想像するだけでも楽しい。

相手が仲野ということが、少し納得いかないけど。



「ねぇ、あのさ。」

『ん？』

「こないだの数学でさー」



私も話すのは嫌いじゃないから

そのあとは凛空とおしゃべりに花を咲かせた



＊・＊・＊・＊



「じゃあね。」



凛空とは方向が逆のため、送ると言ってくれたがさすがに申し訳なかったのでそれは丁重に断った



少しだけ止まって、袋を眺める




『ふふっ』




嬉しくなるよね、仲野びっくりするかな。


どうせなら誕生日の今日に渡したかったんだけど。


あ、それとも今から渡しに行っちゃう？



うん、それがいい。そうしよっかな。




『よしっ』





くるっ、と方向転換すると歩いて十分くらいの仲野の家を目指した




サプライズ




その言葉が頭に浮かぶと、私はさらにウキウキになっていく




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あれ、どうやって泣くんだっけ


どうやっていつもみたいに言い返すんだっけ。


気がつけば、私は自分の部屋で泣いていた。









――――――さっき、なんて言われたんだっけ？

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