Obstinate＊34 ページ34
手をつなぎながら、わたし達は他愛もない話をする
「明日、文化祭。」
仲野はよく話す方ではない。だから、こうやってなにか単語を言って私にそのあとを任せようとする。
ゆらゆらと動かされる二つの手は、小学校の頃みたい。
『うん。』
頭では何か話さなきゃ、って思っているのにさっき起きたばっかりで頭がいまいちついていけてない
「うんじゃねぇよ。ったく。」
キュッと引っ張られた手に、バランスを崩し
『わっ！？』
だけど、そんなの気にしないと言った様子で私を尚も引っ張り続ける仲野は不器用だと思う。
「お前の母ちゃんが、夜は二人で買って来いだって。」
私の知らなかった情報を口にしながら
『あ、そっか。今日どっちもいないって言ってたもん。』
「だろ？モタモタすんな行くぞ。」
………ここで冷静になって考えてみる。言ってたもん、じゃないよ。
『はぁ！？』
「あ？」
いきなり叫んだ私に思いっきり不機嫌な顔をこちらに向けた仲野
そんな彼に私は一気にまくし立てる
『あ？じゃない！あんたね、私んち誰もいないってこと知ってたんなら、普通泊まったりしないわよ！』
そうかー？なんて軽い返事をしてからコンビニに入った仲野は、本当にたて気にもとめていないのか、はたまた面倒なだけなのか。
「どれにしよっかなー。」
いつの間にか離されていた手のもう一人の主を追いかけるべく、私は慌てて小走りになる
『もー、ほんとあんたって最低。性悪。』
「あーへいへい、なんとでも言ってろ。」
『………………ばーか。』
なんとも思われていないんだってことが、はっきりとわかってしまい、諦めていた気持ちも忘れ、思いっきりブルーになってしまう。
「おい、早く選べ。さ、帰んぞー。」
なぜコイツはいちいち命令口調なのだろうか。
もーいい、ムキになって私はかごにいろいろ詰め込んで、小さな仕返し、というべく
ポン、と仲野の持っていたカゴに一つだけ食べたかったのを入れた。
二人とも払い終わり、私が外で待っていた仲野の元へ行くと
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静かに彼は振り返った
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あ、カゴに入れたのバレたかな、なんて思って次の言葉を待っていると
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「いいじゃん、２人っきり。嬉しいの俺だけ？」
またあの笑顔で笑うんだ。
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あおはる - えぇぇぇぇぇぇぇえ！！ 終わり方あぁあああああ！ 好きぃぃぃぃぃぃい！！！ 好きな人と性格似すぎて怖い まっ、好きな人のほうが全然かっこいいんだけどねっ♪(？) 大好きです (2021年7月6日 23時) (
レス) id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
とあるY - 好きな人と性格が似すぎてビックリしました！ (2021年1月13日 16時) (レス) id: 421fd3c561 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 読み始めは、どうなるの？と思いました！ すごく“青春,,が書かれていて、自分が主人公になった気がして、もう本当にドッキドキが止まりませんでした！最高です！ (2021年1月12日 6時) (レス) id: 0a82627353 (このIDを非表示/違反報告)
ayana1101(プロフ) - まじ最高です (2020年3月22日 18時) (レス) id: d9ed228046 (このIDを非表示/違反報告)
海 - なんだか私の好きな人にとても似ていました！面白かったです！！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 1dbf98b378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちねな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/5d6d080ec71/
作成日時：2014年3月22日 21時
