Obstinate*15 ページ15
何したかわかんないっていうのが一番辛いよね。
謝りようがないし、謝ったところでなんで怒ってるかわかってんの?って言われるだけだろう
『あー、ムカつく。』
小声で文句をいいつつ、私は洗面所へ足を運んだ
ふわっと、知っている香りがした
なんだろう、これ。
『…………んー、勘違いかな。』
仲野にあげるつもりだった香水と同じような気がしたんだけど。
同じものくらいあるか。
少しだけ頭を冷やすことができた私は、来る時より足取りも軽く、屋上を目指した。
待ってるだろうな……………そう思った私は、ちょっとだけ走ったりなんかして。
ガチャっと錆びれた音がして、屋上のドアを開けたらふと、異変に気づく
『…………んもー、どこー。』
茉菜と凛空が居なくなっていたのだ
『はぁ。』
丁寧に、私のお弁当までなくなってるし。
かくれんぼなんて、私今そんな気分じゃないよ。
『…………あれ?』
風に乗って、話し声が聞こえてくる
「______。付き合う____。」
「うん。_______」
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なになに、告白?
あ、それともあの二人か!
『……………んー?』
どちらにせよ、声の主が気になる
私はこっそりとその人達を見ることにした
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「おい、なに覗いてんだよ。」
『へ。』
なのにそれは仲野でした。
明らかにこちらを睨んでいる彼は私に出てくるよう、催促した。
「はあ。………ごめん、先帰ってて。」
「あ、はい!」
こないだ呼び出されてた後輩ちゃんを先に帰して。
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『あ…………』
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大丈夫、苦しくなんかないよ
寂しくなんかもない。
「あの、じゃあこれ。ちゃんと使ってくださいね。」
「了解。またな。」
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私が渡すはずだったあの香水を、後輩ちゃんがさきに渡しちゃっただけ。
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あおはる - えぇぇぇぇぇぇぇえ!! 終わり方あぁあああああ! 好きぃぃぃぃぃぃい!!! 好きな人と性格似すぎて怖い まっ、好きな人のほうが全然かっこいいんだけどねっ♪(?) 大好きです (2021年7月6日 23時) (レス) id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
とあるY - 好きな人と性格が似すぎてビックリしました! (2021年1月13日 16時) (レス) id: 421fd3c561 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 読み始めは、どうなるの?と思いました! すごく“青春,,が書かれていて、自分が主人公になった気がして、もう本当にドッキドキが止まりませんでした!最高です! (2021年1月12日 6時) (レス) id: 0a82627353 (このIDを非表示/違反報告)
ayana1101(プロフ) - まじ最高です (2020年3月22日 18時) (レス) id: d9ed228046 (このIDを非表示/違反報告)
海 - なんだか私の好きな人にとても似ていました!面白かったです!! (2019年10月30日 22時) (レス) id: 1dbf98b378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちねな | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/5d6d080ec71/
作成日時:2014年3月22日 21時