Valentine ver.*2 ページ37
放課後
『あーもっ………！』
バカバカバカ、と自分を攻めまくる
『はぁ。』
結局、橋川くんには渡せず終い
あの男子たちには普通に渡せるのに、やっぱり橋川くんを見ると緊張してしまう
日直日誌を書き終えて私は色んなことを考えていた
ていうか、今日は一緒に帰る日だったっけ。
朝からバタバタしすぎて、よく覚えていない
ん？
『あ…………』
ふと外に目を遣ると、橋川くんと同じ部活の人達が帰っていた
もちろんその中にはあの男子たちもいるわけで。
「山下の食ったけどさ、超うまかったから！」
大声で話しているから、誰に聞こえるとかそういうのは気にしてないんだろう
もう食べたのか、そう思ったけど美味しかったならいいや。
『ふふ』
頬杖つきながら、そう笑うと
『ひゃっ！？』
その手を誰かに倒される
「Aちゃん。かーえろ。」
その正体なんか誰かわかっているんだけど
『うん！』
今日、一緒に帰れるんだ
じゃあ渡せるな
なんてことおもいながら、私はスクールバッグに荷物を入れて、玄関で待っていると言った橋川を追った
『っ』
大丈夫、わたし達は他の子と違って付き合ってるんだから！
そう思うのに、やっぱり緊張してしまうのは仕方ないことだろう
ただ、一つ気になるのは
久しぶりに彼が私を
"Aちゃん"
って呼んだこと
彼がそんなふうに私を呼ぶときは
大体、不機嫌なんです。
うん、確かにちょっと怒ってた気がする。
あれこれ考えながらたどり着いた玄関には、確かに橋川くんがいた
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あおはる - 私は「好きじゃねーよ バーカ」が 好きでここに読みに来ました！ これも好きです！！！！ (2021年7月7日 23時) (
レス) id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
まり - 彼氏と会いたくなりましたＷ (2020年9月15日 23時) (レス) id: f7fcf42e23 (このIDを非表示/違反報告)
みき - これ、すごく好きです！！ちねなさんの作品に、恋してます笑。本当に本当にほんっとに幸せな時間をありがとうございます。 (2016年1月6日 12時) (レス) id: 752bb1d652 (このIDを非表示/違反報告)
...いっぴき... - やばいです！すごい胸がきゅってなります。占ツクって、すぐキスしちゃう感じが多いかなって思うんですけど、この小説は結ばれるまでの過程や登場人物の心情を繊細に表現されていて、尊敬するなぁと感じます！最後のクッキーとチョコのくだりツボです(笑) (2016年1月6日 3時) (レス) id: 45a0a4e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
みき - 好きじゃねぇよ、バーカが好きで、これも読みました！最高です。。どストライク！新作楽しみにしてます (2016年1月5日 11時) (レス) id: 752bb1d652 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちねな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/5d6d080ec71/
作成日時：2014年2月16日 18時
