Need*29 ページ29
「俺、ほんと馬鹿だよね。一時間だけって言われて、そんなの信じられるわけないのにさ。私服がどうか、とか。そんなのもついでに聞こうとおもって、A悲しませて。」
橋川くんはゆっくりと話始めた
「たぶん、どっかで思ってたんだろうね。」
―――Aは優しいから許してくれるって。
私を抱きしめる腕の力が少し強くなった気がする
「正直に話してくれてありがと。俺、まじ馬鹿だからさ…………………やっとわかったわ。」
*
*
「後ちょっとだけど、楽しむか。」
私を離すと、橋川くんはいつもの笑顔で笑ってくれた
いつの間にか私の涙も止まっていて
『うん！』
*
*
*
*
*
それからは小さい子供みたいにはしゃいだ
主に橋川くんが、だけど。
射的して
「うおっ、みたみた！？俺、上手くね！？」
私がとって欲しかったものを勘違いしてとってくれたり
「はい、おっちゃん。俺、この２匹でいいっすわ。」
金魚すくいで、色違いの金魚を器用にとってくれた
一匹ずつ、Aと俺のね。
そういって、金魚の袋を私の手に持たせてくれた
私がかき氷を買ったら、隣から"もーらい。"
そんな声がして
『わ！それ私のストロー！』
「いぇーい、間接ちゅーじゃぁん！」
なんて言ったり。
やっと、前みたいに戻れた気がしたんだ。
大丈夫。
もう元に戻れたんだから、それ以上は何も望まない。
この指は、もう震えない。
願わくば
君がいつか現れる、君の大好きな人と
幸せになれますように
「食った食ったぁー！」
『しーっ！恥ずかしいからやめて！』
「はいはい。」
ケラケラと笑う君の横で、そんなことを思ったんだ。
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あおはる - 私は「好きじゃねーよ バーカ」が 好きでここに読みに来ました！ これも好きです！！！！ (2021年7月7日 23時) (
レス) id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
まり - 彼氏と会いたくなりましたＷ (2020年9月15日 23時) (レス) id: f7fcf42e23 (このIDを非表示/違反報告)
みき - これ、すごく好きです！！ちねなさんの作品に、恋してます笑。本当に本当にほんっとに幸せな時間をありがとうございます。 (2016年1月6日 12時) (レス) id: 752bb1d652 (このIDを非表示/違反報告)
...いっぴき... - やばいです！すごい胸がきゅってなります。占ツクって、すぐキスしちゃう感じが多いかなって思うんですけど、この小説は結ばれるまでの過程や登場人物の心情を繊細に表現されていて、尊敬するなぁと感じます！最後のクッキーとチョコのくだりツボです(笑) (2016年1月6日 3時) (レス) id: 45a0a4e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
みき - 好きじゃねぇよ、バーカが好きで、これも読みました！最高です。。どストライク！新作楽しみにしてます (2016年1月5日 11時) (レス) id: 752bb1d652 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちねな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/5d6d080ec71/
作成日時：2014年2月16日 18時
