カナタくんと喧嘩��-１ ページ34
Aside
はぁ。つい怒っちゃったな。
今回は私が悪い。棚に入れてたカナタくんも悪いと思うけどさ
ｺﾝｺﾝ
自「だれ？」
まり「俺とりおん。入るよ？」
自「うん。」
ｶﾞﾁｬｯ
り「Aちゃん？大丈夫ですか？」
まり「カナタに怒ってる？」
そう言いながら机を間に挟んで、私の真正面に座る2人。
怒ってないと言ったら嘘になるかな…？
自「少し。でも、今回は私が悪いと思う。だって、大切な灰皿割ったの私ってことに変わりはないし」
り「そうですか…」
まり「仲直りは？したいと思う？」
自「もちろん。思ってる。でも、あれは世界に一つでしょ？どうしたらいいわけ？ごめんって言っただけで許してくれないよ」
まり「だ、か、ら！はいこれ。」
そう言って机の上にコンビニの袋を出すまり姉。お菓子なんか食べてる場合ですか？
り「ボンドもありますよ」
ボンド？私は不思議に思って袋の中を覗く。すると、割れた灰皿が入っていた
まり「俺らも手伝うから。ね？」
り「頑張ろ！」
自「ありがとう。頑張る！」
3人は黙々と灰皿の修理をする。
自「った！」
あぁ、忘れてた〜。私めっちゃ不器用なんだった。その不器用さはメンバー1と言っても良いくらい。
り「こんなこともあろうかと！」
そう言って取り出したのは絆創膏。それも1箱！
自「こんなに？」
まり「お前不器用だろ。怪我してでも灰皿は直せ」
自「はい……。」
そう言って灰皿が原型を何とか取り戻した。お世辞にも綺麗とは言えない。灰皿も、私の手も。
終わる頃には絆創膏だらけ
自「まじで不器用すぎて無理なんだけど」
自分の指を眺めてつぶやく
まり「仲直りいくんでしょ！」
り「勇気をだして！絶対大丈夫だから！」
自「うん！」
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作者名：LIL | 作成日時：2020年3月29日 17時
