43話 ページ44
それから私は何日間か眠ったままだったらしい
目を覚ました時足の重み的に、誰かが足元で眠っているんだろうなと思った
ママかな、
それにしても、光すら感じなくなった目は開いているのに映る景色が真っ黒だな、不気味
重たい体を起こした時、足元にいた誰かを起こしてしまった
「……っ！！起きたか！！」
ママよりもっと低くて、上品な喋り方ではない、口の悪い感じの男の人の声が聞こえた
「え……場地、君？」
「お前ｯ、3日も寝てたんだ！！すげぇ心配した！！
ナースコール！！」
目が見えなくてもわかるくらい焦ってて、箇条書きみたいな喋り方してる場地君に少し笑った
しばらくして看護師さんや主治医が来た
「Aちゃんｯよかったぁぁぁ！」
「ちょ、先生ここ病室ですよ！」
私よ手を握りながら良かったとつぶやく場地君や、
看護師さんに注意されるくらい涙流しながら心配してくれた先生
先生の声に気づいたママが走ってやって来たりと一瞬で賑やかな一室となった
3日間眠っていたということで色々検査をしなければならないと言われ項垂れるが、着いていってやるって場地君が言ってくれたから渋々許した
検査の準備が終わるまで、場地君と話をしていた
今ここにいる場地君は、昨日の険しい声色の場地君じゃなくて穏やかな、スッキリしたような感じで安心した
「あ？んだよ黙りやがって。」
「相変わらず口が悪いなぁ、、問題、解決したみたいだね」
「……あぁ、でもまだ一番の問題が残ってる。
俺、東卍出たつもりだったんだけどよ、マイキーが俺をまた一番隊の隊長に戻してくれたんだ。千冬が説得してくれたんだとよ。
あのお節介やきが。」
そう言う場地君はきっといい顔してるんだろうなぁ、
嬉しそうな声だもん
「本当に君は良い人達に恵まれてるよ。大切にしなきゃダメだよ」
「……わァってるよ。
だったらお前の事も、隣に居て大切にさせてくれや。」
「え。でも私死んじゃうから」
「何言ってやがんだ。お前が死のうが生きようが好きな奴には変わりない。隣に居るのはお前だけなんだよ」
どんどん、溺れかけた感情をすくい上げてくれる場地君に今はもう離れようじゃなくて、一緒に居たいと思い始めた
なんでそんな小っ恥ずかしいこと簡単に言えるのこの人。
顔に熱が集まるのがわかった
「なァに顔赤くしてんだ？」
「絶対ニヤニヤしてるでしょ！やめてっ！」
「オイ点滴のやつ振り回そうとするな馬鹿！」
「バカは場地君でしょ」
「んだとコラ！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 450人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
炭子(プロフ) - かえる38さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！！！この作品で感動してくれた事が私はとても嬉しいです！その言葉で書いてよかったと思えます。ありがとうございました！ (2021年8月11日 23時) (
レス) id: 3a1716b698 (このIDを非表示/違反報告)
かえる38(プロフ) - とっても素敵なお話でした！ 心が暖まって、泣けてきて……。無料で読んじゃっていいんですか!?、ってレベルのクオリティで本当に感動しました。素敵なお話を書いてくださってありがとうございます！読んでて凄い楽しかったですっ！！！ (2021年8月9日 14時) (レス) id: dc610bcb00 (このIDを非表示/違反報告)
炭子(プロフ) - カメ豆腐さん» この作品で泣いてくださってありがとうございます！！続編、楽しみにしててください笑 (2021年8月8日 2時) (レス) id: 3a1716b698 (このIDを非表示/違反報告)
炭子(プロフ) - はるるさん» この作品で胸いっぱいにできてとても嬉しいです！！お優しいっ！！はるる様も体調崩さぬよう、健康を願っています！！長文ありがとうございました！！また続編もよければ見てくださいね！ (2021年8月8日 2時) (レス) id: 3a1716b698 (このIDを非表示/違反報告)
カメ豆腐(プロフ) - ガチで泣いちゃいました！続編楽しみにしてます!! (2021年8月8日 1時) (レス) id: 78458b5353 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：炭子 | 作成日時：2021年7月9日 7時
