41話 ページ42
「俺は……場地さんを殴れねー」
止めようとしていた千冬だったが、尊敬し敬愛していた場地を殴れるわけがなかった
場地君に抱きついて動きを止めて居た相棒はそれを聞いて驚く
「は！？何言ってんだよ千冬……！」
場地君の肘が動揺し始めた相棒の首へと容赦なく落とされる
意識を飛ばしかけながらも必死に何かを守るために絡めた腕に力を入れた、場地君は稀咲に殺られたらだめだ！！
しかし、ある間違いに気がついた
「あれ？場地君を殺すのって稀咲じゃなくて一虎君じゃん」
急いで一虎が居た場所を見たが姿が見えなかった
ﾄﾞｽｯ
勢いよく刺さる音が聞こえた
「！！？」
「だめだよ、そんな悲しい顔をするなら、こんなモノ持っちゃ」
この喧嘩風景に似つかわしくない姿が映った
フローラルなんかじゃなく、薬品と血の匂いがするその小さい影が2人の間に入った
「なんで、お前……！」
驚いた顔をする場地君を見て安堵の笑みを浮かべてそのまま刃物を持った一虎の頭に自慢の頭突きをした
突然現れたAに反応ができず、頭突きをもろに受けてしまった一虎はそのまま意識を失った
「さて場地君？おでこ、てっぺん、こめかみ……どこがいい？？選ばない場合おでこだから。」
「あ？んな事よりなんでここにいんだよお前は(ｺﾞﾝｯ
いっでぇ！！！何すんだオイ！！」
せっかく選ばせてあげたのに、早く決めないのが悪いよ
どこがいいか選ばなかった場地君のおでこに頭突きをした
ちゃんと手加減はしてる。……多分
「私の可愛い弟泣かせた罰、そして私も千冬も置いて死ぬなんて絶対に許さない。」
弟じゃないけどよ。
千冬はさっき電話で、我慢してたみたいだけど、泣いていた
本当に苦しそうな声で助けてって言われた、
千冬も場地君も、喧嘩の場に私を連れるなんてことしなかったから
それだけ切羽詰まっていたってこと、
ほんとに、ばかだなぁ
「おい、傷をｯ」
「こんなに場地君を思ってくれてる人が居るのに、」
「早く手当しろｯ」
「頼る事を知らないおバカさんだから」
「もういいｯ……！わかったから、お前は早く病院にｯ」
「いいんだよ場地君、もう痛みすら"感じない"から」
それを聞いた場地君も千冬も驚いた顔をした、
あぁ……本当にマイキー君はあの約束を守ってくれたんだな、ありがとう、
言わないでって言った私が自分の口から言っちゃったよ……
ﾎﾟﾀｯﾎﾟﾀｯ
運良く、間に入った時ナイフが刺さったのは腕だったから、致命傷では無い
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炭子(プロフ) - かえる38さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！！！この作品で感動してくれた事が私はとても嬉しいです！その言葉で書いてよかったと思えます。ありがとうございました！ (2021年8月11日 23時) (
レス) id: 3a1716b698 (このIDを非表示/違反報告)
かえる38(プロフ) - とっても素敵なお話でした！ 心が暖まって、泣けてきて……。無料で読んじゃっていいんですか!?、ってレベルのクオリティで本当に感動しました。素敵なお話を書いてくださってありがとうございます！読んでて凄い楽しかったですっ！！！ (2021年8月9日 14時) (レス) id: dc610bcb00 (このIDを非表示/違反報告)
炭子(プロフ) - カメ豆腐さん» この作品で泣いてくださってありがとうございます！！続編、楽しみにしててください笑 (2021年8月8日 2時) (レス) id: 3a1716b698 (このIDを非表示/違反報告)
炭子(プロフ) - はるるさん» この作品で胸いっぱいにできてとても嬉しいです！！お優しいっ！！はるる様も体調崩さぬよう、健康を願っています！！長文ありがとうございました！！また続編もよければ見てくださいね！ (2021年8月8日 2時) (レス) id: 3a1716b698 (このIDを非表示/違反報告)
カメ豆腐(プロフ) - ガチで泣いちゃいました！続編楽しみにしてます!! (2021年8月8日 1時) (レス) id: 78458b5353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：炭子 | 作成日時：2021年7月9日 7時
