4話 ページ5
「あ！ただいまマザー！」
「あんたどうせそこへん彷徨いてる間に迷子になってその子に連れてきてもらったんでしょ。」
「なんで分かるの。え？居た？？」
「あんたが散歩行ってくるって言って無事に帰ってきたことが1度もないのよ」
そういえば前の家でも大抵他の人に家に連れて帰ってもらったっけ？？
あれ。ほんとに私ヤバいくらいの方向音痴？？
母は隣にいる場地君の所に申し訳なさそうな顔をしながら来た
「ごめんなさいね方向音痴のバカ娘が、まだ引っ越したばかりでダンボールだらけだけど。さ、上がって！」
「オジャマします」
「入場料金1000円な。」
「オイ。」
仕方ないな。今なら初回限定で300円にしとくよ
2階の一応片付け終わった自室に行ってもらい、私は気が利くからお茶を入れにキッチンに向かった
「ちょっと、あんた彼氏連れてくるの早すぎじゃない？？」
「なぁに勘違いしてるのママ。公園で偶然会って話してたら同年だったから勉強教えてあげるってだけ〜」
ニヤニヤしながら小突いてくるママを適当にあしらい家に来てすぐ冷蔵庫に入れて置いたお茶を出し持っていく
「じゃ、ママ夕飯の支度するから。
出来たら呼ぶわ、どうせなら場地君って子も一緒に食べないか聞いてちょうだい」
「あ、いいねそれ、聞いとく」
鼻歌を歌いながら少し急な階段を上がる
ｶﾞﾁｬｯ
「遅せぇ……」
「どちら様ですか。」
「嘘だろお前……」
目の前にいたのはさっきまでの分厚いメガネで、七三分けぴっちりした制服の場地ではなかった。
メガネは取り、後ろで束ねていた髪をおろし、きっちり閉めていた制服もボタンを外してネクタイもゆるゆる。
七三分けになっていた髪もセンター分けになっていて髪の毛が柔らかいんだなと思った。
扱いやすそうだから髪アレンジしていいかな？？怒られちゃう？
「場地君やっぱりあの姿は仮初だったの、そっちの方が似合ってんじゃん、ないすぅー
髪触らしてー」
「了承取る前から触ってんじゃねぇか……」
「いやぁ髪の毛が触ってくれと言っていたのさ」
「オマエのパーソナルスペースがどこにあるんだ」
「パーソナルスペースって言葉は知ってたのね。」
いい加減拳が飛んできそうなので一旦やめて、お茶を渡した
場地君が飲んでいる間に引き出しの近くに置いていたダンボールの中からひとつの大きな箱を取り出し、場地君に渡した
「んだこれ。」
「そのノート、字なぞれたり分かりやすく説明してあるからわかりやすいの。」
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炭子(プロフ) - かえる38さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！！！この作品で感動してくれた事が私はとても嬉しいです！その言葉で書いてよかったと思えます。ありがとうございました！ (2021年8月11日 23時) (
レス) id: 3a1716b698 (このIDを非表示/違反報告)
かえる38(プロフ) - とっても素敵なお話でした！ 心が暖まって、泣けてきて……。無料で読んじゃっていいんですか!?、ってレベルのクオリティで本当に感動しました。素敵なお話を書いてくださってありがとうございます！読んでて凄い楽しかったですっ！！！ (2021年8月9日 14時) (レス) id: dc610bcb00 (このIDを非表示/違反報告)
炭子(プロフ) - カメ豆腐さん» この作品で泣いてくださってありがとうございます！！続編、楽しみにしててください笑 (2021年8月8日 2時) (レス) id: 3a1716b698 (このIDを非表示/違反報告)
炭子(プロフ) - はるるさん» この作品で胸いっぱいにできてとても嬉しいです！！お優しいっ！！はるる様も体調崩さぬよう、健康を願っています！！長文ありがとうございました！！また続編もよければ見てくださいね！ (2021年8月8日 2時) (レス) id: 3a1716b698 (このIDを非表示/違反報告)
カメ豆腐(プロフ) - ガチで泣いちゃいました！続編楽しみにしてます!! (2021年8月8日 1時) (レス) id: 78458b5353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：炭子 | 作成日時：2021年7月9日 7時
