＿＿君を忘れたくない【場地圭介】

24話 ページ25

ご飯を食べ終えいつも通りの時間に3人でら学校に向かう

この2ヶ月で慣れたものだ。けどこの慣れが少しくすぐったくて、毎回嬉しく感じる



「げ、今日数学の小テストかよ……」


「前教えた範囲でしょ〜、だったら場地君できるよ。」


相変らず場地君は勉強嫌いだけど、最近勉強を教え初めてから少し好きになったみたい


「てか。この前の集会に来てた奴、マイキー君のお気に入りらしいっスね。」


「あ？あのどっから見てもちんちくりんな奴なァ」


「場地さんからしたら世の中の人間全員ちんちくりんですよ」


千冬は場地君大好きが増した気がするんだけど気のせいかな？？
場地君。君もなんでそんなに平然としてんの、慣れてるってか


「その様子だとマイキー君達も元気そうだね」


「アイツが元気ない時とか……あるのか？？」


「マイキー君の事なんだと思ってんの笑」



あれから何度か会ったマイキー君、喧嘩が馬鹿みたいに強いって聞いてるけど、

そんなの感じさせないくらいすごく優しい人だったな

私がマイキー君と接触してたら毎回現れる場地君は意味わからんけど。まずなんですぐ来れるの



「今日放課後空いてっか」


「もちろんです場地さんのためなら！」



きっと場地君の家でペヤングを食べたりするんだろうなぁ、
私もこの前3人で半分こしたよ。3人なのに半分こ？って笑ったわ


「ごめん、今日は用事あって、
終わったら場地君の家直行する」


「おう、待ってっぞ」




正門をくぐりいつものように靴を下駄箱に仕舞いシューズに履き替えて教室に入る

席替えをこの2ヶ月で2回したけど、2回とも隣は場地君だった
周りからはちょっとした冷やかしにあったけど、場地君は全く気にしていなかったし、「お前が隣の方が落ち着くワ」と言われてそれ以上何も言えなかった



今日の放課後断った理由、それはみんなもうわかる通り定期検診だ、

日を追う事に多くなってきたのはきっと私の容態が少しずつ悪くなってきているからだろう


自分でもわかる、体がすぐに疲れたり、息苦しくなったり……実際はそれだけじゃないんだけど

貰った鎮静剤で何とか普段通りに過ごせている

いつまでこの薬が効くか分からない


この病気を治す薬がないから……今飲んでいるいくつもの薬は気休めでしかない



毎回給食が終わったあと、見られないようにトイレで薬を飲んでいる







「おせえぞ。」


「ごめんごめん笑」


「場地さん、女子にそんな野暮なこと聞いたらダメっス」


「それ逆にデリカシーないの気づいてる？？」

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