＿＿君を忘れたくない【場地圭介】

2話 ページ3

「いや、一生懸命勉強してるのに自動販売機みたいに現れてカツアゲなんてしようとするからでしょうが、家の手伝いして金もらえよ
異論があるやつ1人ずつ頭突きするから頭出せ

言っとくけど、私の頭は瓦20枚割れるほど固いからね、」



それを聞いた瞬間青ざめた不良どもは白目剥いて泡吹いて倒れているもう1人を抱えてそそくさと逃げていった



「ガリ勉君大丈夫〜？」


あれ、反応がない、

いや肩揺れてる！？泣いてる！？嘘！？



必死に慰めようと手を動かすがただ宙をを仰ぐだけ



「あぁ、えっとぉ……」


「ぷッははは！！」


「んぬ？」



泣かれているのかと思ったら急に笑われて絶賛ことりあそびちゃん混乱中だわ。




「お前、面白いな」



「え、それはどうも？？」



また笑い始めたガリ勉君……不良に絡まれてちょっとおかしくなった？？



「あんだけ強い音鳴ったら流石にお前も頭痛かったろ。」


え、心配してくれるの？？

ありがとう。



「私小さい頃猪と戦って頭突きで勝利するほどなのでさっきのはちょっと掠ったくらいの衝撃ですね。」



「野生児かよ。」


「山育ちなんで」


「山？？最近ここに来たのか？」



ここほぼやまないもんね、山の比率と不良の比率って同じくらいかな？？



「今日引っ越してきたばかりですね〜」



「そうか、家からこの公園は近ぇのか？」









しばらく二人の間に沈黙が流れ、春とは思えない冷たい風が吹き抜ける




「……迷子なの忘れてました。」



「お前馬鹿だろ。」



「ストレートな言葉が心に……！」




いや、迷子なのは仕方ない。だって迷ったんだもの

私ありきたりな不良野郎から守ったけども……このもしかしたら私が来なくても大丈夫そうだったな


無駄だったかな？





「まぁ、サンキュな。」


「あ、いえいえ〜」




感謝された！！良かったよ！！

タカナシの気分がルンルンよ。





「そういやお前名前は」


「え、トゥイティー。」


「は？」


「あ、ごめんなさい小鳥遊Aでっス。」



ほんのちょっとの遊び心でした。そんな怖い顔で見ないで。
いいじゃん小鳥遊って小鳥が入ってるんだからトゥイティーでも！可愛いでしょトゥイティー！




「Aな、俺場地圭介」


「場地ってかっこいいね」


「だろ？？お前のタカナシって聞かねぇ苗字だな。どう書くんだ？」


「小鳥遊びって書いてたかなしって読むの」



砂場に指で"小鳥遊"と書いて見せた

そしたら場地君も"場地"と書いて見せてくれた


ちょっと汚いけど

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