＿＿君を忘れたくない【場地圭介】

13話 ページ14

「おい着いたぞ……って大丈夫か？」


着いたのは多くのバイクと人の集まった人だかりができた神社だった

武蔵神社と大きく書かれた鳥居の近くには場地君と同じような服を着た人が大勢集まっていた



しかし私は最後の全速力のスピードが思っていたよりずっと早く、死ぬかと思った


「もっと……安全運転で……お願い、します」


「あれが最低限の安全運転だ。」


「うそん。」



運転が下手なわけじゃないってのは分かってんだよね……あれか。私の体幹とかが弱いってこと？
鍛えよ。

奥の方からこちらに気がついた千冬君が走ってやってきた



「場地さん！……とA」


「おい何で間があった弟よ」


「幻の弟でも見えてんですか」


そこまで差があんの場地君と私
おいコラ場地君こっち見んなそんなドヤ顔でこっち見んなこのイケメンが。頭突きすんぞ



「場地さん、あの人が呼んでましたよ」


「あ〜……おう」


誰に呼ばれたかすぐにわかったようだが、ちらっと私の方を見て渋りながらも神社の中へ入っていった



「あんたは俺といてください」


「離れて欲しくないのね了解」


「気は確かか。」


この子なんでこんな辛辣なのに敬語使ってんの？？同い年じゃなかったっけ？？そもそも名前呼び捨てなのに



「敬語使わなくていいのに」


「は？……場地さんと仲いい人にタメ口は……」


「あんたはあいつの家臣か。私がいいって言ってんだから良いじゃない。」



本人がいいって言ってんだから従いなさい

それでもなんだか納得していない表情をする千冬君


「お姉ちゃんに敬語使っちゃうほどお姉ちゃんのこと尊敬してくれてるのねうんうん。実に可愛らしい弟だ事！」


「違ぇわ！誰が弟になるか！！キショいわ！」


「それだよ！やっぱ硬っ苦しいのは嫌だし。

ただちょっと最後の傷ついたかな！！」


キショいは泣くよ！？さすがに！！
可愛い子からのキショいが1番心にグサッと来るんすよ。
わかれ。




「なんだなんだ？女がいるぞ！」


「ココは女が来る場所じゃねェんだ帰れ！」



場地君が居なくなってこっちに気がついた不良どもがそう言ってきた



「いやここ神社じゃん。参拝したらいけないわけ？お前は神か？お？ミスターゴッドか」


「ちょ、なんで喧嘩腰ｯ！」



嫌だって女来る場所じゃないって言うなら相撲場とかだろ土俵に上がったらダメってわかるし


ここ神社だよ？御百度参りさせろ？将来もうちょっと身長伸びますようにって。

私いま、149.9なんだよあと1ミリ欲しいんだよ！

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