まぁまぁ、原作崩壊も程々に Ⅲ (ページ18)

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ピアスの価値と初恋の記憶ページ18

「あんた元がいいんだから生かさなきゃダメよ。
これでハニトラもかかる男が増えるのは間違いなし！

そんな事よりそのピアスどこで手に入れたのよ！？」

「え、この真珠のこと知ってるの？？」

「知ってるも何も、海賊や私みたいな泥棒が喉から手が出る程欲しがる幻の真珠じゃない！！
それ一個に数百億なんて値が着くのよ！？」

「え！！？」

今じゃ作る人がいなくなってしまいどんどん値が上がっているらしい
しかもその真珠の中でも1番値が着くのは私が着けているブルーの真珠らしい

知らなかった、知るはずもない。

だってこれは……

＿＿お前に似合うと思ってな＿＿

「ｯ！！？？！？」

「……そういう事ね。悪かったわね、出来れば頂こうかと思ったけど、その顔を見たら言えないわ

あんたをそんな顔にさせる奴がどんな奴なのか気になるわ」

伸ばしっぱなしにしていた髪の毛を三つ編みハーフアップにしてもらった

どんな奴……どんなやつ？？

「自由で、豪快で、優しくて……友達の為なら腕の1本無くすことすら屁とも思わない。

笑顔が素敵な赤い髪の人……かなぁ」

いつでも思い出すあの人の顔は
太陽のように眩しい

「へぇ～、好きなのねその人の事」

「！！！……うん！！」

「できたわ
うん。可愛い！

さ！行きましょ」

履いていたサンダルも放り投げられ、履かされたヒール
慣れなくて転けそうになるけど、あまり高くないのを渡してくれたおかげで何とか歩ける

バラティエに入ると多くのお客たちが食事をしていた

「お、やっときやがったか。遅いぞおm……は。」

「どんだけまたs……なｯ！？」

私達の方を見た瞬間ゾロとウソップが固まった

なにか信じられないものを見たかのように

「やっぱりへ、変かなぁ」

苦笑いでそう言うと我に返った2人が急いで首を横に振った

「んなこたァねェよ。……似合ってる」

「馬子にも衣装……」

ｽｺｰﾝｯとナミが思いっきりゾロを殴った

言い返そうとしたゾロはナミの顔を見て青ざめた顔をした……ナミ、どんな顔してたんだよ

多くの客が食事を楽しんでいるこの船内から食べ物のいい匂いがしてくるのに、何故か微かに血の匂いが混ざっていることに気がついた

「ねぇ、なんで血の匂いがするの？」

「お前ほんとに鼻がいいんだな……さっきここで2人暴れたんだよ
1人はさっきの海軍、もう1人は海賊。金持ってなかったから追い出されたんだけどな」

「へぇ……」