ビターチョコレート 2 (ページ27)

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寝れないページ27

～玲於side～

カチカチカチ...

時計の音が聞こえる。

今はベッドの中。

眠たいのに全然寝れない。

まぶたを閉じても、夢の中にまでは連れてってくれないみたいで目は開けっぱなし。

隣には、俺とは逆方向を向いているAが寝てる。

なんか、今日はベッドが広く感じる気がする。

くそ、抱きしめたい。

玲｢好きだよ。｣

俺は、Aの背中に小さな声でつぶやく。

思わず口にしてしまったけど、なんか恥ずかしい。

もう、寝ようかな、、

もうそろそろ夢の中に行けそうなまぶたを閉じようとした瞬間、

Aが180度回転して、俺の方を向いて笑っていた。

『私もだよ笑笑』

玲｢え？起きてたの？笑｣

『うん笑』

今は、俺の言葉を聞かれて恥ずかしいことよりも、Aをさっきよりもすぐ近くに感じていることの方が嬉しく思えた。

『私も、ずっと寝れなくて起きてたんだっ
玲於、もう寝てるのかと思ってた笑笑』

玲｢俺も笑｣

鼻がぶつかりそうな距離。

俺は、静かにAの口に軽くキスをした。

『あ、キス魔笑』

玲｢は？じゃあもうしない笑｣

『うそうそっ！笑
大好きだよっ玲於っ』

こいつ、俺がどーなってもいいと思ってんのか？

玲｢今日はもう離さないっ。｣

さっきまでの眠気は嘘だったかのように覚めて、Aを抱きしめる。

Aとの夜は、やっぱり特別。