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なかなかこっちにこないから、
後からAを抱きしめた。





でも、ばたばたして俺から離れようとしてくる








颯馬『なんでそんな抵抗するの?』




『だってお風呂だもん!』




颯馬『風呂でもなんでもいいじゃん。』









今日、休憩室でしたみたいにぎゅーっとする








颯馬『ねぇ、』



『なに!』







まだばたばたしてるA。



疲れねーのかよ笑









颯馬『ちゅーしたい。』


『は?』







ピタリと動きを止めて、
少し濡れた髪を揺らしながらこっちを向く









颯馬『結婚してから、
全然してくんねーんだもんお前。』






『そりゃ、雄也がいるから、
っていうか、今?』








結婚して、雄也が産まれてから
Aはずっと雄也ばっかり。




大人気ないのは分かってるけど、
たぶん雄也に嫉妬してる俺がいる








颯馬『うん、今。
ねぇ、ちゅーしたい』







雄也がいないのは、寂しいし変な感じがするし。




何より。今だけじゃなくてこれから先、
怪我が治るまでずっと痛い思いをしてる雄也のことを思うと、自分の仕事がちっぽけにさえ思える






でも今日だけは、今だけはママを貸して、雄也。








颯馬『早くしよ』




『え、本当に今?』



颯馬『今。』





こっちは向いたままのものの、
中々目を閉じないA。






颯馬『早く。目、瞑れよ』



『う、うん。今からちゃんとキスするって思うと、なんか緊張しちゃって、』





すっごく久しぶりだからって

Aは、あの頃より、
少し短くなった髪を耳にかける







颯馬『じゃあ、』





Aの目を俺の左手で隠して、
そっとAの口に触れた






颯馬『ん?これでどう?』









そうやって聞くと、顔を真っ赤にして……




『ばか、!』






やっぱり、何年経ってもAは可愛い。







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秋乃 - 続けてのコメントですみません(>_<) 前のお話があるなら読んでいたのか読んでいないのか分からなくて...。 (2018年7月26日 22時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
秋乃 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 物語の紹介の所に続編の続編とあるのでこのお話の前があるってことですよね? 前のお話って読めたりしないのでしょうか? (2018年7月26日 22時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
綺 麗 華(プロフ) - ずんさん、お久しぶりです。久しぶりに読みましたが、とても面白かったです!!これからも応援してます。 (2018年7月12日 11時) (レス) id: 8afc5fa5d3 (このIDを非表示/違反報告)
ずん(プロフ) - かえたんさん» ありがとうございます!そう言っていただけると、凄く書きがいがあります!笑、これからもぜひお付き合い下さい!!ありがとうございます! (2018年7月7日 22時) (レス) id: 11a93e93e1 (このIDを非表示/違反報告)
かえたん - 急がずゆっくり、更新頑張ってください! (2018年7月2日 1時) (レス) id: 8c3e65cecc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずん | 作成日時:2018年6月10日 15時

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