つんでれはいかがですか？

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塗side






俺の好きな人になる人は、




おっちょこちょいで

なんだかふわふわしてて

か弱い ザ・女の子




っていう感じだと思ってた









『もしもし？もう終わったんだけど』





携帯から聞こえる愛しい声の主に
俺は心を奪われたんだ









俺の想像図とは真逆に近いAは、
結構サバサバしてて、でも照れると可愛い


おっちょこちょいな所も無くはないけど
だいぶしっかりしてる子だ




頼られることが仕事だから
それはそれで利点ではあるんだけど、、








なんにも応答しない俺にAから
おーい、と声が掛かった








塗『じゃ、今から迎えにいく』


『ありがと、ココで待ってるね』







明るさを取り戻した携帯を使って、
Aがいる場所をGPSで確認した





塗『案外近いな、、、』




Aの居場所は、ここから数十メートル先





少し歩いただけで、

電柱にもたれかかって
キョロキョロしてるAのが見えた





俺が駆け寄ると
Aはヘッドフォンを外して首にかけ、制服のポケットに手を入れる







塗『追ってきた奴は？』



『とりあえず逃がした

でも、一応身元がわかってるから
警察に報告はする』



塗『了解』









少し気になってたヘッドフォンのこと

なんの曲聴いてるのかなとかじゃなくて、
なんでずっとヘッドフォンしてるのか




ただ単に音楽が好きってだけでは
無さそうだからちょっとだけ気かかる





だからといって、
意気地無しの俺が聞けるわけではないけど









少しでもいいから、


Aの支えになってやりたいなって思うんだ

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