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『 …涼介、なんで、 』
「 えっ、あ…ごめん、どうしても 裕翔くんが心配だったから、 」
2人の間に沈黙が流れる
相手が自分の大好きな人でも、この時ばかりはお世辞でも心地よいと言えるものではなかった。
その沈黙を先に破ったのは…裕翔くん
明らかに痩せ細った体を起こし、両腕を広げた
おいで って、掠れた声で呟く彼に抱き着かない選択肢などなくて。
「 ゆ、と…っ、俺 寂しかったよ、 」
『 うん、 』
いつもと変わらない優しい手つきで、頭を撫でてくれる。
声を出すのも辛いのだろうか…喋れない代わりに、密着度を高めてくれた。
「 …会いに来て、迷惑じゃ、ない？ 」
『 嬉しい、でも俺言えなかった、涼介まで手回んなくて…っ苦し、 』
1週間まともに話せていなかったせいで、声を出すことにも支障が出てしまうほど。
慌てて力を緩め裕翔くんの顔を見る、と。
「 ごめっ、近かった…ね、 」
『 ん、目閉じて、』
彼の手で瞼を撫でられ目を閉じる、
そして間もなく唇に柔らかな感触が…、これは。
「 …！？、 」
『 キスすんの、やだ？ 』
唇を離すことなく話す裕翔くんの吐息がとても恥ずかしい。
そんなこと聞かなくても、
「 やじゃない、 っん… 」
答えはこれしかないでしょ？
…あれからお互いの気が済むまで、どちらからともなく唇を重ねていた。
そして今は裕翔くんの腕の中、
『 涼介に会ったら元気出たかも 』って微笑む彼は、弱々しく話していた時とは違っていて。
蓮「 あの2人ほんと仲良いよな 」
阿「 見ててすごく微笑ましい 」
彼らがドア越しにそんな会話をしていることなど気付かず、
大好きな人に抱き締められながら ゆっくりと時間が経つのを心地よく感じていた。
＿＿＿＿
作者です。
作成して間もないのにも関わらず
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わたあめ - 無理にとは言わないのですが、番外編欲しいです！えちありの！お願いします！(＞人＜;)主様大好きです！めっちゃ好みの小説でした！ (2022年12月7日 22時) (
レス) @page38 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - そらさん» そら様、コメントありがとうございます。素敵な中島くんだなんて、私にはまだまだ似合わない言葉です…でも、とても嬉しいです。ありがとうございます！次の作品も公開したので、是非覗いてみてください…！ (2022年2月1日 17時) (レス) @page38 id: dc7854f336 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 初コメ失礼します、次回作もとても楽しみです！！！無理なさらずに、素敵な中島くんを書いていただければなと、誠に勝手ながら思っております！頑張ってください！ (2022年2月1日 17時) (レス) @page38 id: a0be244e9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらゆき | 作成日時：2022年1月14日 22時
