【続】非リアが作るいちゃいちゃ集【STPR】 (ページ38)

今日:7 hit、昨日:6 hit、合計:14,274 hit

ページページ38

次に目が覚めたのは4:00をまわった頃。

相変わらず体はだるくて咳はひどい。

ーンポーン。

家の玄関のチャイムが鳴った。

誰だろう？

ヨロヨロと階段を降りて玄関のドアを開けた。

「るぅちゃん...？｣

「瑠香？大丈夫？学校休んだから心配になって来ちゃった。LINEの返信もないし｣

スマホを見ると確かに「今日休み？大丈夫？」とメッセージが来ていた

るぅちゃんが来てくれたことが嬉しくて。

でも熱のせいか意識はトローンとしている。

「熱出ちゃったの」

と言ったのと同じタイミングでフラりとめまいに襲われたと思えば、そのままバランスを崩して床に倒れかけた。

「瑠香っ！｣

とっさに支えてくれたるぅちゃんのおかげで倒れることはなかったものの、自力で立っているのは疲れてきた。

「とりあえずベッド行こう？｣

私は静かに頷く。

ヨロヨロと歩き出そうとした私を止めたるぅちゃん。

私をひょいとお姫様抱っこした。

いくら熱があるとはいえ、お姫様抱っこをされていることは理解できる。

「るっ、るぅちゃん！？｣

びっくりした私はさっきよりも意識を取り戻した。

「瑠香、暴れないで。落としちゃう｣

落とされるのは困るのでじっとしたけど、恥ずかしくて顔が火照る。

「瑠香顔赤いなぁ。まだ、熱下がってないの？｣

「分かんない...｣

きっと、今はるぅちゃんのせいだけど…

私の部屋につくと、優しくベッドに下ろした。

「なんか食べたい？｣

私が頷くと、

「キッチン借りるね｣

そう言ってるぅちゃんは部屋を出てしまった。

すると無性に寂しくなってしまう。

ベッドに入った私だけど、るぅちゃんに会いたくて。

「るぅちゃん…｣

「瑠香、ベッドで寝てて？｣

無意識にるぅちゃんのいるキッチンに行った。

私が来たのに気づいたるぅちゃんは部屋に戻るように促したけど。

「やだ｣

と、わがままを言ってしまう。

「熱あるんでしょ。無理しちゃダメ｣

そうだけど…

「ゴホッ」

「ほら咳も。ね、僕も一緒に行くから戻ろう｣

「1人にしないで...｣

思わず口に出てしまった。

「大丈夫。一人にしないから｣

その言葉に安心してしまう。

「うん｣

もう１度ベッドに戻ると、るぅちゃんは私の手をそっと握った。

それにドキッとする。

そんなことされたら期待しちゃうよ。

「僕はここにいるから。｣

その優しい言葉に安心しながら眠りについた。