【続】非リアが作るいちゃいちゃ集【STPR】

#理想【青】 ページ19

「ねぇ、瑠香ってどんな人がタイプ？」




友達に急にそう呼びかけられて危うく飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。






「え、？見た目のこと？」

「うん、そう。」





隣にいる恋バナ大好きな友達は事ある毎に色々尋ねてくる。





好きな人はいるのか、好みの性格は、初恋は、告白されたことはあるのか。




残念ながら初恋もまだだし、彼女が期待するような話は持ち合わせていないんだけど。









「う〜ん、髪型はマッシュで…茶髪の人かな〜」




恋心を経験したことがないから、よく分からないけど。でも、やっぱり中身は大切だと思うな！







「へぇーなるほどねー」



私との会話のネタにしか思っていないのかあまり興味のなさげな声で返事をする友達。





「え、マッシュで茶髪って俺やん」




そこにクラスメイトであるさとみが乱入してきた。クラス1のチャラ男。根はいい奴なんだけどね。







「さとみではない。うん。」

「えー？照れるなって！」




「照れてない。」

「俺、瑠香から告白されたら付き合うよ？」











話の通じないさとみにうんざりしていると横からころんがでてきた。なんだか浮かない顔をしているけど。








「ころーん！どうしたの？」

「いや、別になんでもない」



「え、ほんとに？」

「うん、平気」







わけを聞いても答えてくれない。









結局なんで悲しそうな顔をしていたのかは分からなかった。



















日にちをまたいで次の日。私はいつもと変わらずに学校への道を歩く。










教室に行くと、私が一番乗りでなんだか嬉しくなる。











昨日と変わらず教室は静かで、何事もない当たり前の日常が始まった。















10分もしないうちに他の生徒が登校してくる。








「おはよう！」



「おはよー！」



「おはよ、てかさ昨日のテレビ見た？」



「おは！見た見た！」



「おはよー！」



「おはよう！」






すぐに色々な声で溢れかえる教室。







私は、その声を聞いているのが好きだ。











恋バナが大好きな友達も登校してきて、挨拶を交わしお喋りをはじめる。












ガラガラガラッ！

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