episode9 ページ9
「ん……？」
目がさめると、ぼやけて見える二人の顔。。
重岡「おっ！起きた？」
有岡「おはよう！」
「お、おはようございます…ここは。。」
重岡「神ちゃんの部屋やで！」
「え！！！」
有岡「なんでそんなに驚くの？自分から神ちゃんの部屋を選んだのに…」
「あっ、いや……神山さんはなんか言っていましたか？」
重岡「なんも言ってへんかったけど…なんかあってん？」
「な、なんでもないです、、、」
有岡「もしかして、あのこと口にしちゃった？」
「へ？あのこと？」
有岡「そう！」
重岡「あぁ〜！！ヴァンパイアと人間は違うっちゅうことか！」
「あ…。」
重岡「それは神ちゃんには禁句やで？神ちゃんは家族に裏切られてヴァンパイアになったんやから…」
「どういうことですか？」
重岡「神ちゃんはな、俺と同じように元は人間やってん。そんでヴァンパイアになってしもうて、‘きっと家族が助けに来てくれる。せやから、俺がこの館から出られたらみんなを助けてやるから待っとってな’ってずっと言っとってん。」
有岡「けど、結局神ちゃんを必要とする人は誰もいなかった。それからは、ヴァンパイアになっているのに、誰の血も吸ったことがない。俺と違って元は人間だから、食べ物があるから餓死はしなかったけど、元からヴァンパイアだったら、きっと餓死してると思う…」
重岡「神ちゃんは未だに人間やって思って生きとるんや。せやから、‘ヴァンパイアと人間が違う’なんて、言ったらあかんで？」
「そうだったんですね…そうとも知らず、私…」
有岡「けど、神ちゃんは神ちゃんで能力があるからね！」
「能力？」
有岡「そう！ヴァンパイアがつけた傷を治せる能力！！どんな傷だって、ヴァンパイアがつけたものなら、ひと舐めで治せるんだ！」
「ひと舐め？」
有岡「うん！」
「じゃあ、、、私……////」
重岡「へんなこと想像したやろ？」
「そ、そんなこと…」
重岡「まぁ、ええけど。。」
「あっ、そういえば、、小瀧さんは？」
有岡「望？がどうしたの？」
「え……昨日。。。」
有岡「あぁ。。そのことは望には直接聞かないで。きっと、覚えてないから…」
「覚えてない？」
重岡「望も神ちゃんと一緒で能力がある。それは、満月を見ると、望の中にある本能が働いてしまうことや」
「それは能力ではないんでは…？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 429人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みなみ - 文字が見ずらいです！ (2018年8月14日 2時) (
レス) id: 00dac5b491 (このIDを非表示/違反報告)
セナ(プロフ) - 岡田侑翔さん» ありがとうございます！もう少しお待ちください！ (2018年4月10日 20時) (レス) id: effd33b972 (このIDを非表示/違反報告)
岡田侑翔 - 続き、きになります！！頑張って下さい！ (2018年4月10日 18時) (レス) id: 82f66bbc1c (このIDを非表示/違反報告)
セナ(プロフ) - 櫻葉さん» ありがとうございます！沢山の方からお気に入りや評価をいただいているので何がなんでも書いていきたいと思ってます！！これからもよろしくお願いします。 (2018年4月7日 11時) (レス) id: effd33b972 (このIDを非表示/違反報告)
櫻葉(プロフ) - part2楽しみにしています！ 書いて下さい！ (2018年4月7日 11時) (レス) id: 3452a8a69c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セナ | 作成日時：2018年3月11日 14時
