蝶に花よと… 16人の吸血鬼#JUMP & WEST

episode12 ページ12

支度を終えて、階段を降りて行くと


誰もいなかった







「あれ？」









周りを見渡しても誰の気配もない





これは……




逃げるチャンス！！！









昨日は開かなかった思いドアを

激突するように体当たりした






すると、、





重かったドアが嘘のように軽くて、

簡単に外に出られちゃった。。。









でも、景色が違う








都会とは思えない、


森のなか。。。









「こんなところ、初めて来た」






周りを見渡しても、


コンビニとかスーパーとかは

一つもない







？「ﾌﾟｧｰ……おはよう…」



「！！！！」








びっくりして振り返ると、藤井さんだった






「ど、ど、どうしたんですか？」


藤井「いまさっき起きてん。お互い遅刻やな」


「そ、そうですね。皆さんは？」


藤井「もうとっくに行ったやろ？8時30分やし…」


「置いてかれたんだ…」


藤井「俺はいつものことやけどなぁ…」



「いつも寝坊してるんですか？」



藤井「ん？うん、寝るのが好きやからなぁ」



「そうなんですね…」


藤井「一緒に歩いて行こか」



「は、はい！」









.





30分後…






藤井「あれ？おっかしいなぁ、、どっちやったっけ？」



「え…」



藤井「よし！左に行こ〜！！」



「……」



藤井「あっ、やっぱり右…」




「はい？！！」








.








50分後…





「あのぉ…藤井さん、、、さっきもここに来ませんでした？」


藤井「そうやっけ？覚えてへん」



「道、迷ってます？」



藤井「安心せぇ、迷ってへんから」









.








1時間後



藤井「……迷ったな」


「い、今頃！？？」









.









藤井「やっと着いたわぁ〜！長かったなぁ…」







誰のせいでこんなにかかったと思ってるんですか？









着いた高校は普通の高校だった






「藤井さん…今何時だと思います？」



藤井「ん？分からへん」



「10時30分後です」



藤井「長かったなぁ…道のり」



「そうですね…」




誰のせいでこうなったんだか…








下駄には

わたしの下駄が用意されていた






「あれ？なんで…」



藤井「記憶を操れる奴がおるからなぁ」



「それは誰ですか？」


藤井「ん？誰やったっけ？忘れた」



「はい？」



藤井「早く行こ」



「はい。。。」

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