春待つ僕ら #WEST

#春……3 ページ3

「ふ、藤井くん…」



藤井「誰？」




「あっ…いや…」







私は慌てて部屋を出た



のんちゃんって誰だっけ…？





のんちゃん、のんちゃん、のんちゃん……




のんちゃん！！！？？？






私の中でのんちゃんは


女の子…








男なはずがない…




人違いかな？









飲み物を持って

もう一度部屋に戻った






「お待たせしました。コーヒー2つとこ「「好きっ」」




？「は？」





のんちゃん「好きです…」




「はい？」




のんちゃん「覚えてない？俺のこと…」







顔を近づけられて

急に恥ずかしくなる







自分の顔が熱くなっていくのがわかった








「……」





のんちゃん「よく見て」





「……」





？「俺の勝ちやな！」




のんちゃん「負けたわぁ…」




「ど、どういうことですか？」





？「賭けに決まっとるやろ？ここの店員さんを落とせるかって」





？「望は自信満々に俺なら落とせるって言っとったのにな」




のんちゃん「は、恥ずい…」




「え、じゃあ、いまの…」




のんちゃん「嘘やで、ごめんな、騙して…」




「ありえないっ！！」








私は勢いよく部屋を飛び出した




のんちゃんとか言われて

深く考えた私が馬鹿だった






でも、少しだけほんの少しだけど


私の知ってる女の子ののんちゃんに


似てる気もしなくはなかった









でも、



まさかこいつらのゲームに


巻き込まれていくとは…

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