18話 ページ18
ホイッスルの音とともに試合が始まった。
今回戦うチームは、まあそこそこ強いと言われている高校。
俺たちの高校は強豪校の一つに入るくらいのレベル。特別強いわけではないが、別に弱くはない。
だからまあ負けないとは思う。
「シッマ！」
しばらくの敵との攻防の末、仲間からパスが回ってくる。
ボールを奪いに来る敵チームを難なく交わし、ゴールの右端に向けて渾身のキックを決める。
シュッと縄とボールの擦れる音がして、一瞬の沈黙から歓声が湧き上がる。
『よし！』
右手でガッツポーズをし、定位置に戻る。
チラッとAのいるところを見れば、ちゃんと俺のこと見てくれてて、目を輝かせていた。
それが嬉しくて周りにバレないように小さくピースをした。するとAも小さくピースを返してくれた。
普通にテンション上がった。
俺マジで単純だなー、と自嘲気味に笑う。
俺のふわふわの気分を消し去ってくれるように仲間達からナイスー、やどんどん行くぞー、とプラスの言葉がかけられて行く。
なにやってんだ俺、試合中に私情突っ込むなよ。
ずいぶんとアホな自分に喝を入れ、真剣に試合に取り組んだ。
スポーツは、もちろん巻き返しもあるけど、だいたい先手を取った方が有利になったりする。
チームの士気が上がったり、相手を焦らせたりできるからだ。
この調子で頑張って点を取り、勝利を勝ち取りたい。
いろんな意味で今回の試合は負けられないんだ。
試合終了のホイッスルが鳴った。
結果は、1対4で無事勝つことができた。
雄叫びに近いメンバーたちの喜び声がコート内に響く。
相手チームと握手を交わし、ゲーム終了となった。
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煽田 -アオタ-(プロフ) - しゅうさん» あ！ありがとうこざいます！！更新頑張ります！ (2020年4月24日 22時) (
レス) id: 83eb485547 (このIDを非表示/違反報告)
しゅう(プロフ) - knさんと主人公ちゃんが徐々に仲良くなっていく姿が見ていて微笑ましいです！ これからも更新楽しみにしております。 (2020年4月24日 22時) (レス) id: 82e33cb278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煽田 -アオタ- | 作成日時：2020年4月16日 23時
