・・・�� ページ49
「あ！いいこと思いついた。本当に視えないならよォ〜、俺のスタンドで殴ってもよけれねーよなァ？」
な、なんだと⁉
「億泰、さすがにそれは__」
「怪我しても仗助が治せるし、いいだろォ〜」
「お待たせイタしました」
窮地はトニオの料理によって救われた。億泰は即座にテーブルに戻ると、料理を堪能し始める。
「ゥンまああ〜い！」
スタンドのことなどすっかり忘れたように、料理に夢中になっている億泰の隣で、仗助は喉を鳴らしていた。今のうちに手を打たなければと思い、私のテーブルにも料理を運んできたトニオに、コソッと尋ねる。
「仗助くんの料理は、これから持って来るのかね？」
「いえ、彼は頼まれていまセン」
「それじゃあ、彼の分の料理も頼むよ。代金は私が支払う。もちろん億泰くんが食べている分もね。それと追加で2人分のデザートを、あちらのテーブルに運んでくれ」
にこやかに頷いたトニオが厨房に消えると、隣のテーブルでは億泰が料理について食レポを始めていた。それを聞きながら、仗助が我慢できないというように身を乗り出す。
「お、おい億泰、ちょいと俺にも食わしてくれよ」
「やだよぉ〜。あと3切れっきゃねーのによお〜。おめーも注文すりゃあ、いいじゃんかよぉ」
そこへ、私が注文した料理とデザートが、彼らのテーブルに運ばれて来た。
「なんスか？これ」
「吉良サマからです。億泰サンの食べている分も支払われるそうですヨ」
ニコニコしながらトニオが答えると、ふたりが驚いた顔でバッとこちらを見た。
すかさず業務用の笑顔を作って演技をする。
「その料理は私からの心尽くしだ。私はAくんを信頼しているから、彼女を雇った。当然、彼女の友人である君達にも心から信頼を寄せている。だから__君達もどうか、私のことを信じてほしい。スタンドというものが何か知らないが、私とは無関係だということを」
目の色を変えた彼らはウンウンと頷くと、思惑どおりに疑いを投げ捨てた。
「お、俺は始めから信じてたっスよ、吉良さんのこと！」
「い、いやァ〜、俺って頭でグダグダ考えるよりも、先に手が出ちゃうタイプでェ〜」
「億泰、もしかしたらさっきのスタンド、遠隔操作型かもしれないぜ。本体が近くにいなかったのかも」
「おおッ、きっとそれだぜェ〜！まったく紛らわしいよなァ〜」
現金な奴らだ。だが、こいつらが単純で助かった……。
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m0902(プロフ) - 了解しました ！ありがとうございます！楽しみにしときます！ (2021年2月11日 23時) (
レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
m0902(プロフ) - また気が向いたら友達になって下さい (2021年2月10日 10時) (レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
m0902(プロフ) - 初コメです！すごく好きです !!続きも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年2月8日 10時) (レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - 初コメ失礼致します…！！世界観や言い回しがすごく好きです！！一気読みしてしまうのも頷けます…！！これからも応援してます！！どうかお身体にはお気をつけてお過ごしください…！それと条件大丈夫です！！続きがすごく気になるのでまってます…！ (2021年1月5日 19時) (レス) id: c4c21690fd (このIDを非表示/違反報告)
もとか - まってます、、、 (2020年8月17日 23時) (レス) id: 4ade42e6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光
| 作成日時：2016年10月27日 19時
