・・・�� ページ36
む、胸が__
「あ〜、ビックリしたぁ。鳥か〜」
彼女が上体を起こし、背中から柔らかな感触が消える。
「そういえば、仕事が決まったんですよ！」
「そうか……」
話半分で聞きながら、頭の中ではグルグルと、高鳴る心臓の原因を考えていた。
おかしい………背中に胸が当たったくらいで、こんなにもドキドキするなんて……いや、そうじゃあない。それなら先日、バイクで彼女を後ろに乗せた時にも、そうなったはずだ。
だいたいこの僕が、たかだか女子高生の胸くらいで狼狽えるはずがない。
「__で、頑張って家政婦しないとって思ってるんですけど」
「家政婦？」
「え？あれ、露伴先生、私の話聞いてましたか？だから、吉良さん家で家事をするのが、私の仕事なんですよ」
「ちょっと待て。吉良って病人か年寄りなのか？」
「あああ、も〜。やっぱり聞いてませんでしたね。吉良さんは病人じゃないですよ。33歳の独身者で、親御さんが既に他界してて独り暮らしなので、家事をしてくれる人を探してたそうなんです」
独身男の身の周りの世話だと？誰もいない家で、そいつとふたりきりになるって言うのか？
考えただけで胸糞が悪くなった。
「……」
「どうかしたんですか？」
……何故だ。何故、僕は__こんなにも苛立っている？
……もしかして僕は、自分でも気付かないうちに、Aのことを__
「冷たッ」
「やっぱり熱はなさそうですね。ぼんやりしてるようですけど、大丈夫ですか？」
「ったく、大丈夫だよ。君の手って冷たいなァ〜」
「よく言われます。吉良さんには気持ちいいって言われたんですよ」
そこでAは、嬉しそうに吉良の車であった出来事を話してくれた。
「吉良さんて優しいですよね」
「何が？」
「走って来たから暑くなってしまったなんて言ってたけど、実は私の手を顔で温めてくれたんじゃないのかなって思うんです」
「……君は馬鹿か？」
「はい？」
「着くまでずっと顔に手を当てていたなんて、どう考えてもおかしいだろうッ」
「そうですかね？」
「もしかしたら__手フェチとか、そういうのかもしれないぜ」
「……ということは、吉良さんは私の手が好きってことですか？」
「たぶんな」
「わぁ〜、嬉しいです。私も吉良さんの大きくてあったかい手が大好きです！」
イラァ〜__
「ハンッ、そうかい」
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m0902(プロフ) - 了解しました ！ありがとうございます！楽しみにしときます！ (2021年2月11日 23時) (
レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
m0902(プロフ) - また気が向いたら友達になって下さい (2021年2月10日 10時) (レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
m0902(プロフ) - 初コメです！すごく好きです !!続きも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年2月8日 10時) (レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - 初コメ失礼致します…！！世界観や言い回しがすごく好きです！！一気読みしてしまうのも頷けます…！！これからも応援してます！！どうかお身体にはお気をつけてお過ごしください…！それと条件大丈夫です！！続きがすごく気になるのでまってます…！ (2021年1月5日 19時) (レス) id: c4c21690fd (このIDを非表示/違反報告)
もとか - まってます、、、 (2020年8月17日 23時) (レス) id: 4ade42e6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光
| 作成日時：2016年10月27日 19時
