・・・�� ページ35
ゆっくりと、ふたりの距離が縮まって行く……。
ピトッ__
「冷たッ」
おデコにヒンヤリとした冷たさが伝わり、声を上げた。
「あ、ごめんなさい。露伴先生の顔が赤かったので、熱でもあるのかと思いまして」
「少し暑いせいかもな。さ、行くぞ」
彼女の手を払いのけ、ぶっきらぼうに答えながら車から降りる。
おいおいおいおいおいおい！僕は今、Aにキスしようとしたのか⁉……いや、ないだろう！それは、ないだろう！Aは、まだ子供だぞ！
「露伴先生！待って下さ〜い！」
さっきは確かに、可愛いとか思っちまったけどさァ〜。キスしようとしたとか、やっぱりないない！
ズサーッ__
「きゃあっ！」
「……⁉……大丈夫か？ったく、何やってんだよ君は」
見事にコケたAを助け起こしに行く。
「だって露伴先生、どんどん進んでっちゃうから__痛っ」
「足を痛めたのか？ちょっと見せてみろ……捻挫かな。歩けるか？」
「はい、大丈__ッ」
「じゃあなさそうだな。仕方ない、乗れ」
「え、でも」
「お姫様抱っこの方がいいとか、言うんじゃあないだろうなァ〜」
「言いませんけど、いいんですか？」
「置いてけぼりにされてもいいんなら、無理強いはしないぜ」
「乗ります！」
彼女を背中におんぶして山道を歩き出した。
「すみません。私、役立つどころか迷惑しかかけてませんね。こんなんだから、疫病神とか言われちゃうのかな……」
「言いたい奴には言わせておけよ。世間なんてそんなもんだろ」
「露伴先生は、そういうことで悩んだことってありますか？」
「ないな。そんなくだらないことに時間を使うくらいなら、漫画のネタでも考えるよ」
「そうですか……」
「言っておくが、僕にだって散々こき下ろされた経験くらいあるぜ。作品についてもそうだし、僕自身についてもな。けど、そういう奴らを相手にして、いちいち落ち込んでたらキリがないだろ」
「そうですよね。でも、つい考えちゃうんですよね」
「……君、運が悪いって言ってたよなァ？」
「はい」
「知らず知らずのうちに思考がネガティブになってるのかもな。まぁ、君の気持ちもわからなくもないが」
以前、読んだ彼女の過去を思い出し、何か励まそうと声をかけようとした時、上空で大きな鳥が羽ばたいた。
バサバサッ__
「きゃっ！」
ドキッ__
背中にギュッとしがみつかれて、自分でもビックリするくらい心臓が跳ね上がった。
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m0902(プロフ) - 了解しました ！ありがとうございます！楽しみにしときます！ (2021年2月11日 23時) (
レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
m0902(プロフ) - また気が向いたら友達になって下さい (2021年2月10日 10時) (レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
m0902(プロフ) - 初コメです！すごく好きです !!続きも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年2月8日 10時) (レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - 初コメ失礼致します…！！世界観や言い回しがすごく好きです！！一気読みしてしまうのも頷けます…！！これからも応援してます！！どうかお身体にはお気をつけてお過ごしください…！それと条件大丈夫です！！続きがすごく気になるのでまってます…！ (2021年1月5日 19時) (レス) id: c4c21690fd (このIDを非表示/違反報告)
もとか - まってます、、、 (2020年8月17日 23時) (レス) id: 4ade42e6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光
| 作成日時：2016年10月27日 19時
