・・・�� ページ22
「君って本当にお人好しだなァ。お詫びにもらった商品券で、あんな奴にスカーフを買ってやるなんて」
噴上さんが去った後、露伴先生がボソッと呟いた。
「あの人がいなかったら、大変なことになっていましたし。ところで、露伴先生はどうしてここに？」
彼の顔の筋肉がピクッと動き、私の頭上に手が伸びる。そして__
ワシャワシャワシャ__
「わあっ」
「君ィ〜、僕がどうしてここに来たのか、本当にわからないのかよ。君があまりにも遅いから来たんじゃあないかァ〜」
「す、すみません！」
「まぁいいや、行くぞ」
乱された髪を直す間も無く、私はバイクの後ろに乗せられていた。
「飛ばすからな。しっかり掴まっていろよ」
「は、はい！」
えええーッ‼憧れの露伴先生のバイクの後ろに乗ってる！
私、今、先生の背中に抱きついてるうぅぅ‼
何、この幸運ー‼
しばしのドライブを楽しんだ後、バイクは杜王駅で止まった。
「こ、ここは」
「18時に待ち合わせしてたんだろ？」
「送って下さったんですね。ありがとうございます！」
「誰と合うんだい？」
「吉良さんて人と待ち合わせてて。実は今日、面接なんです」
あ、どうしよう……。なんか、緊張してきた。
今日の面接を逃したら後がないような気がして、急に不安が押し寄せて来る。その時、またもや露伴先生に髪をワシャワシャされた。
「A、僕は最近どうにも運がなくてな。君はどうだい？最近もまだ、運が悪いのか？」
「実は杜王町に越してきてから、運が向いて来た気がするんです。学校では仗助くん達みたいな素敵な友達がすぐ出来たし__」
そこで彼はチッっと舌打ちすると、続けろと手で合図した。
「えっと、それから吉良さんに面接の約束をしてもらえて__あっ、でも私の１番の幸運は、やっぱり露伴先生に出逢えた事ですね！」
「そうか。なら、いつもは絶対受からない面接も、受かりやすくなってるはずだろう。だから……そんな不安そうな顔、するんじゃあないぜ」
露伴先生の優しさが、言葉や頭に置かれている手のひらから伝わって来る。
いつの間にか、私の心から不安は消えていた。
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m0902(プロフ) - 了解しました ！ありがとうございます！楽しみにしときます！ (2021年2月11日 23時) (
レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
m0902(プロフ) - また気が向いたら友達になって下さい (2021年2月10日 10時) (レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
m0902(プロフ) - 初コメです！すごく好きです !!続きも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年2月8日 10時) (レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - 初コメ失礼致します…！！世界観や言い回しがすごく好きです！！一気読みしてしまうのも頷けます…！！これからも応援してます！！どうかお身体にはお気をつけてお過ごしください…！それと条件大丈夫です！！続きがすごく気になるのでまってます…！ (2021年1月5日 19時) (レス) id: c4c21690fd (このIDを非表示/違反報告)
もとか - まってます、、、 (2020年8月17日 23時) (レス) id: 4ade42e6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光
| 作成日時：2016年10月27日 19時
