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..*..08..*.. ページ9

朝、包み込まれる温もりを感じて目を覚ました。




「万里…?」

「…はよ」

「おはよ…。 いつ、来たの?」

「んー…3時間くらい前か」




枕元のスマホに手を伸ばし、掠れた声で言った。
まだ起きないとでも言うように私の身体を抱き締める。




「…つかさ、お前なんでここにいんの。 眠れなかったのか?」

「あたり」

「…Aさ、実家の俺の部屋ならいーけど。 ここ、兵頭もいんだからな? …自覚しろよ」

「十座?」

「あ゛?」




十座の名前を呟いた瞬間、万里の瞳が不機嫌に揺れる。




「おい、何で名前…」

「十座が摂津妹って呼ぶから。 お互い名前なら違和感ないし」

「…」

「万里、顔怖い」

「お前、あいつらと仲良くなりすぎ」

「…何、嫉妬?」

「わるいかよ」




そう言って私を抱き締める万里。
我が双子兄ながら可愛いすぎる。




「って、そろそろ起きなきゃ…」

「んだよ、今日学校休みだろ」

「朝御飯の支度。 …臣の手伝いしたいから」

「…」




またもや不機嫌顔。
そして、あっそ…と言って不貞寝した。




お休み…そっと呟いて部屋を出た。
直ぐのところに、大きな人影。




「十座?」

「…おう」

「おはよ。 ごめんね、うるさかった?」

「おはよう。 …いや、摂津の野郎…お前の前だと違うんだな」

「?」




何が?




..*....*..


【side*太一】



理由はわからないけど、いつもより早く目が覚めた朝。
俺は目を擦りながらキッチンに向かう。
…早起きするとその分、腹減るの早いッス…。




「あれ、太一? おはよ。 早いんだね」

「ッ!? Aチャン!? お、お、お…おはよッス」




キッチンに入ってすぐにエプロン姿のAチャン。
…眼福ッス。 早起きして良かったッス!!!





「お、太一。 おはよう、今日は休みなのに早いんだな」

「おはようッス! 目が覚めちゃって」

「そうか。 なにか飲むか?」

「俺っち、コーヒーで!! あ、砂糖とミルクは入れて欲しいッス!」




臣クンに向かって発した言葉。
それと同時に置かれたマグカップ。




「良かった。 要望通りだったみたい」

「い、入れてくれたんスか!?」





柔らかく頬笑むAチャンは俺の求めていた天使だったッス!



..*....*.

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琉架 - この作品すごく面白いですね!更新頑張ってください!応援してます!! (2018年2月3日 0時) (レス) id: cc5efc05e7 (このIDを非表示/違反報告)
悠羽 - A3やってるのでどうしても監督目線になっちゃいます...この作品大好きです!更新頑張ってください! (2018年1月31日 2時) (レス) id: ac8906f900 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 初コメです(ノ)`ω´(ヾ) 面白くてとても好きです! 応援してます! (2018年1月18日 15時) (レス) id: 0fcd020c71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椎麻 | 作成日時:2018年1月15日 2時

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