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「ってことで、俺今から狩りに行かなきゃなんないからさ。 万里行くぞ」
「は? ちょ、至さん引っ張んなって!!!」
「狩メン足んないからさ。 拒否権はなしっと」
「理不尽だ!!」
「…え」
気付くと爽やかな笑顔で万里を連れ去った至さん。
わ、私のはどうすれば? 帰ってもいいの?
…っていうか、狩メンなら私が参加したかった。
「ね、Aちゃん」
「は、はい!」
不意に監督さんに名前を呼ばれた。
「夜ご飯食べていかない? それに明日日曜日だし…良ければ泊まっていって!」
「え…で、でも迷惑じゃ…」
「そんなことない! 私、Aちゃんともっと話してみたいし!」
「か、監督さんさえよければ」
「うん!」
…至さんと万里居ぬ間にお泊まりが決まりました。
..*....*..
【side*臣】
「あ、あの臣、さん」
「ん? どうした?」
「良ければ、夕飯作るの…手伝わせてください」
「いいのか?Aはお客さんなのに」
「はい」
キッチンにひょこっと顔を出したA。
その姿は小動物みたいで可愛いけど、なにか違和感を感じた。
「あ…もしかして、敬語苦手?」
「!」
「ははっ、俺は気にしないから好きに話してくれよ」
「…いいの?」
「ああ」
「ん、ありがとう。 臣」
話しやすくなって力が抜けたのか、さっきよりも笑顔が柔らかい。
俺は素直に、可愛いなと思った。
「臣さん! 飯作んの手伝いますよ! …って、あれ?」
「綴だ」
「呼び捨てかよ!」
「あ、ダメだった?」
「…いや、別にいいけど」
微かに頬が赤い綴は首を掻きながら目を逸らした。
敬語外したのは、俺が言ったからか?
他の奴にはそのままでって…付け足すべきだったかもな。
「臣、私何したらいい?」
「あ、じゃあスープ頼んでいいか?」
「うん、わかった」
頷けば躊躇いなく野菜を切り始める。
切り方にも迷いがない。
「手慣れてるッスね」
「だな」
何か、Aはいいお嫁さんになりそうだな。
..*....*..
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琉架 - この作品すごく面白いですね!更新頑張ってください!応援してます!! (2018年2月3日 0時) (レス) id: cc5efc05e7 (このIDを非表示/違反報告)
悠羽 - A3やってるのでどうしても監督目線になっちゃいます...この作品大好きです!更新頑張ってください! (2018年1月31日 2時) (レス) id: ac8906f900 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 初コメです(ノ)`ω´(ヾ) 面白くてとても好きです! 応援してます! (2018年1月18日 15時) (レス) id: 0fcd020c71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椎麻 | 作成日時:2018年1月15日 2時