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..*..02..*.. ページ3

「あ、万里くん。 お帰りなさい!」

「うぃー。 監督ちゃん、ただいまー」

「あ! 万チャン!! お帰りなさいッス……? え、えええ!!?」

「太一くん!?」

「ば、ば、ば、ぱ…万チャンが彼女連れてきたッス!!!」





赤い髪の男の子の一言で、万里の後ろにいた私に視線が集中した。
…な、なんか居心地悪い。




咄嗟に万里の服を掴む。




「た・い・ちー!! キャンキャン騒ぐな。 Aが怖がんだろ」

「ぁ…私は、大丈夫。 …あれ、兵頭くん?」

「あ?」

「え!! 万チャンの彼女さん十座サンのこと知ってるんスか!?」

「同じクラスで、隣の席」

「…わかんねぇ」

「だよね。 いつも、寝てるし」




顔を知ってる人が居たからか、少し肩の力が抜けた。
私は、万里に促され周囲を見て頭を下げた。




「ば、万里の妹のAです。 いつも、万里がお世話になってます」

「え、い、妹!? 万里くん妹も居たの?」

「あれ? 言ってなかったっけ?」

「初耳だよー!! 可愛いー!!」

「え、え…」




ぎゅうと抱き着いてきた監督さん。
大人のお姉さんって感じでいい匂いがした。




「お前、摂津の妹なのか…似てねぇな」

「兵頭くん、名字も知らなかったんだね」

「わ、わりぃ…」

「もう覚えた?」

「ああ」

「ならいい」




少しだけ、兵頭くんが微笑んでくれたから私は嬉しくなった。




「万里くんの妹さんかあ…。 目元とか似てるね」

「え、と…」

「俺は月岡紬。 よろしくね」

「は、はい」

「おい、お前」





ふんわりとした紬さんに癒されていたら、威圧的な声が聞こえた。
…あれ…この人…。




「2年生の、芸能人の人…?」

「はあ!? 名前知らないのかよ!?」

「ご、ごめんなさい…」

「…俺は、皇天馬だ。 覚えとけよ!」

「は、はい」




後輩のはずなのに、思わず敬語になってしまった。
…あれ、万里どこ行った?




「ほら! 至さん早くしろよ!」

「一体何なの? 俺早く潜りたいんだけど」





そして…私の時は、また止まった。





「あれ? …また、会ったね」




..*....*..

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琉架 - この作品すごく面白いですね!更新頑張ってください!応援してます!! (2018年2月3日 0時) (レス) id: cc5efc05e7 (このIDを非表示/違反報告)
悠羽 - A3やってるのでどうしても監督目線になっちゃいます...この作品大好きです!更新頑張ってください! (2018年1月31日 2時) (レス) id: ac8906f900 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 初コメです(ノ)`ω´(ヾ) 面白くてとても好きです! 応援してます! (2018年1月18日 15時) (レス) id: 0fcd020c71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椎麻 | 作成日時:2018年1月15日 2時

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