先生の秘密【JIMIN】

23 ページ23

JM said








それは、とても遅くに訪れた初恋だった。



そして、初恋の相手は僕よりはかなり年下の、人形みたいな顔の女の子。





その女の子の制服を調べた。



その女の子の進学する高校も調べた。



すぐに今務めてる会社なんて辞めた。



毎日徹夜で勉強するのなんて全然苦じゃなかった。





そして、その女の子が高校2年生の時



僕もその高校に就任した。





Aが好きな髪型で、



Aが好きな服装で、





顔には自信があった。



Aはすぐに僕に落ちた。





今回も、Aが何て返事するかなんて分かってる。





僕も馬鹿じゃない。









｢先生、私は、先生が好きです。｣





｢過去にどんなことしてたとしても、先生が好きです…っ。｣









ジョングク君には悪いけど、



Aは本当に僕にゾッコンなんだよ。









｢A……、ありがとう…っ。｣









そして僕は演技が上手。



純粋で、流されやすいAはすぐに騙される。









僕が何で、リスクを犯してまで "僕はストーカーです" なんて言ったと思う？



普通、そんなこと言わないでずっと隠しておく。









人は、衝撃的なニュースを見たあと、ホラー映画を見たとしたら



その衝撃的なニュースのことなんかすぐに忘れて



ホラー映画のことで頭がいっぱいになる。





今だって



僕の言ったことは、Aにとって衝撃的だったはず



Aは大切なことを忘れてる。

24→←22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す