検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:69,634 hit

15 ページ15

「あ、グクおはよう!」



「ん……」





いつもは向こうが私のことを先に見つけるけど、今日は私が先に見つけた。



どこか上の空で歩いているグクが可笑しくて、後ろから勢いよく声をかける。



だけど、望んでいた様な反応はかえってこなくて、どこか暗い表情でそのまま行ってしまった。





「グク…っ!」





今度は私が、いつもグクがしてくれるみたいに呼びかける。



当然、返事はないけど。





「グクってば!待ってって!」





さっきよりももう少し、大きめの声で呼ぶ。



そうしたらグクはゆっくりと進めていた足を止めた。





「無視しないでよ……なんか、グクいつもと違う……?」





何でグクは私に背中を向けて、



私の言葉を無視するの?



ねぇ、今どんな表情してるの?



私は今までで初めて、グクのことがよく分からなくなった。





「ねぇ、グク!」



「A……っ!」





何回呼んだっけ、



覚えてないけど、何度目かでようやくこっちを向いてくれた。



とても悲しそうな表情をして。





「Aはさ、いっつも俺に、なんでも俺に、俺だけに話してくれたよね……」



「…?……うん、そうだね。」



「でもやっぱり、何でもってわけにはいかないよな…っ」



「ごめんグク。何の話?」



「友達でも何でもいいから、俺はAの一番だって錯覚してた。でも違うみたい……」



「え……?」



「ごめん、俺すごい辛い。」





グクの言ってることはよく分からないけど、辛いってことだけ、それだけは痛いほど伝わってきた。





「グク、大丈夫?」



「大丈夫だよ。」

16→←14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (104 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
461人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジミン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

kafu(プロフ) - 興奮しすぎてギャーってなっちゃいました!このお話好き! (2022年6月19日 23時) (レス) @page24 id: e8c3f18d4d (このIDを非表示/違反報告)
Konatsu(プロフ) - みみやんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです!頑張って更新していきますので、これからもよろしくお願いします! (2018年5月10日 22時) (レス) id: 61db909192 (このIDを非表示/違反報告)
みみやん(プロフ) - お話大好きです!泣きそうになりました!笑 更新楽しみにしてます!! (2018年5月9日 22時) (レス) id: 9665a95fce (このIDを非表示/違反報告)
Konatsu(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!とても励みになります!これからもどんどん更新していくので、見て頂けると嬉しいです! (2018年4月17日 22時) (レス) id: 61db909192 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - ジミンオッパー!やばい  見てるこっちが、めっちゃキュンキュンします (2018年4月14日 5時) (レス) id: 03527d0c46 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Konatsu | 作成日時:2018年4月11日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。