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毎朝6時。
これはジミナが私のことを起こしにくる時間。
それから、丁寧に、丁寧に並べられた朝ごはんをジミナと一緒に食べて
仕事に行く時間になると、ジミナは私をぎゅっと抱きしめてから部屋を出る。
重そうな鍵をかけてから。
ずっと外に出てない。
体がだるくて、少し立っただけで酷く貧血を起こす。
閉じ込められて初めて気付いたこと。
何一つ不自由無いようなこの部屋に、大事に大事に保管されてる私だけど
体が悲鳴をあげていて、
ジミナはそれに気付かない。
ジミナは心の底から、私は幸せだと思っている。
少しでも体を動かしたくて毎日ご飯を作ってジミナの帰りを待つ。
「ただいま、A」
「…おかえり」
帰ってきたジミナは美味しそうに私の作ったご飯を食べるんだ。
「A、ほんとに美味しいよ!」
「ありがとう」
「今、俺すっごい幸せ。Aは?」
「…幸せ、だよ」
私がそう言うと、ジミナは糸目を細めてにこりと笑った。
これは本心なんかじゃない。
ジミナへの同情。
「ねぇ、明日は何食べたい?」
「俺が決めていいの?……うーん、どうしよっかなぁ」
そんなに無邪気に笑わないでよ。
テヒョナと重なるじゃん。
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Konatsu(プロフ) - レモンさん» リクエストありがとうございます!主人公がBTSのメンバーではないのですが、紅一点のような内容の新作を考えておりますので、できるだけご期待に添えるよう頑張ります! (2018年3月29日 12時) (レス) id: 61db909192 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - Konatsuさん» 見させて貰ってます!良かったら、バンタンの紅一点小説を書いてくれませんか? (2018年3月29日 11時) (レス) id: 799e716483 (このIDを非表示/違反報告)
Konatsu(プロフ) - たぴおかさん» ありがとうございます!これからもどんどん更新していきますので、見て頂けると嬉しいです! (2018年3月24日 22時) (レス) id: 61db909192 (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか - とても面白いです!更新頑張ってください! (2018年3月24日 22時) (レス) id: 8cf042734e (このIDを非表示/違反報告)
Konatsu(プロフ) - 海叶さん» ありがとうございます!初めてコメントを頂いたので、とても嬉しいです! (2018年3月22日 18時) (レス) id: 61db909192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Konatsu | 作成日時:2018年3月16日 23時