センパイ

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2曲目も無事に終わり、最後はダンス部全員でのパフォーマンス







曲がゆっくりになり、列ごとになって手を繋ぎ
「「ありがとうございましたっ！」」ってお辞儀して、体育館は拍手に包まれた









最後の列にいた先輩達の番になり

前出てきて、不器用ながらも両手をあげお辞儀をした






先輩は深く、深くお辞儀をしてなかなか頭を挙げなかった



顔を見せた時には、目元がキラリと光っていた









芽「白濱先輩、泣いてるのかな、」









『目が潤んでるよね』









芽「白濱先輩かっこいいね」








芽衣の言う通りものすごく、表現できないくらい

キラキラ輝いてる









そして、だんだんと体育館の照明が明るくなった

芽衣いわく、ダンス部の出番は最後なので反省みたいなのがあるらしい









芽「どうする？もう帰る？」









『うーーん、どうする？芽衣、行きたいとこあるの？』









芽「ううん、瞬くんが見れたから満足」









『じゃ、帰ろっか笑』









荷物をまとめて、私達は体育館を出て学校をあとにした









もう1度、会いたかったけど



帰りますってくらい挨拶したかったけど



嬉しくて、たまらなかった、ステージから私の名前を本当に呼んでくれたのか確認したかったけど

それが例え違っても、素敵でしたって伝えたかった






忘れるって決めた…から









ただの私の勝手な一目惚れ、だったからね









芽「A？忘れ物でもした？」









『ううん、大丈夫だよ』









芽「そっか」









きっと先輩は、









お人形さんのもの、だから。

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