. ページ9
大きなため息を吐きながら目に見えて落ち込んでいるこうちゃんが珍しくて、驚くのと同時に何をそんなに落ち込んでいるのかが気になってくる。
｢え〜？そんなに落ち込むことなの？｣
こ｢……だって、好きな人にはかっこいいって思われたいじゃないですか｣
せっかく伊沢さん達にアドバイス貰って頑張ってたのに〜！と、髪をくしゃくしゃにしている。彼は私の混乱に気付いていないようで、机に突っ伏したままなにかブツブツと言っている。
いや、少し待って欲しい。文脈を考えても状況を鑑みても、今のセリフは、もしかして、
｢こ、こうちゃん今のって｣
山｢こうちゃん〜今度やる案件の話し合いがあるから集合だって〜｣
やっと出た私の蚊の鳴くような声は撮影部屋から出てきた山本さんの声にかき消されてしまった。こうちゃんは何事もなかったように机から顔を上げてサッと立ち上がった。
こ｢すいません、なんでもないので気にしないでください...｣
それじゃあ、と軽く会釈をして部屋を去っていった。この様子から考えて、さっきのセリフは無意識的なものだったのだろう。あまりにも普段と変わってなさすぎる。
いや、それでも、
｢その告白はだめでしょ……｣
顔の熱が引かない自分が少し可笑しくて、これからどんな顔をして会えばいいのか、答えを出すのはいつになるのか。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「QuizKnock」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーな(プロフ) - かなとさん» 確認ミスでした。ご指摘ありがとうございます！ (2019年10月9日 7時) (
レス) id: 32accdebbf (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月9日 6時) (レス) id: 2c9a625555 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユキ x他1人 | 作成日時：2019年10月9日 6時
