フリフラ*1*キミの体温 ページ1
*フラウィー視点*
ザー……
今日はあいにくの雨。しかも土砂降り。
まぁ、だから何って感じだけど。
あーそういえば今日は大雨だからあいつの顔見なくてすむんだー毎日毎日来ては隣に座るしいい加減うざいと思ってたんだよねーあー嬉しい!!
……もう一回寝ようかな……
僕は今では誰もいない森の奥の小屋でひとりで過ごしている。(小屋って言っても屋根と柱があるだけだけど。)
まぁ、一人だから何しようが僕の勝手。
僕は薄いスカーフを取って眠りに就こうとした瞬間…
?「フ…ラ……ィー!」
雨が地面に落ちる音に今にもかき消されてしまいそうな誰かの声が聞こえたような気がした。
こんな雨の日に?ないない、そんな……馬鹿……
フリスク「おはよう!フラウィー…!」
……いた。ここに。そんな馬鹿が。
フラウィー「ねぇ、見て分かんない?今日大雨なんだけど。」
僕は外を見て言った。
フリスク「え?だってフラウィーお腹空くし一人じゃ寂しいでしょ?」
フリスクは雨で濡れた髪や腕を拭きながら答えた。
フラウィー「は、はぁ!?さ、寂しい?そんなのあるわけ無いでしょ。前も言っただろ?僕には感情が無いんだよ。」
嘘。キミには不思議で心が締め付けられる。ナニ?この感じ。
フリスク「とかいいながら実は僕が寂しかったり…エヘヘ♪」
フラウィー「ば、馬鹿じゃないの!?……第一に僕といたら君まで皆に嫌われるよ?」
ずっと傍にいて。あんな奴らといても楽しくないでしょ?
フリスク「僕、フラウィーといれたらいいもん♪」
だよね、僕も君がいればそれでいい。
フラウィー「あそ、てか今日は帰ってよね、雨の日は一人でいたいから。」
こんなに寒いところにいたら風邪引くよ?風邪引いたらここには来てくれないでしょ?
僕は優しい言葉さえかけられない自分に毎回嫌気がさす。
でも今日は出来る限るの気遣いが出来ていると思う。
風邪引かれたら寂しいし。
………………僕さっきからどうしたの!?
こんなのになるのも全部こいつのせいだ。
フラウィー「ほら、早く帰れってば!」
僕はフリスクの背中をツタで押して小屋から追いやった。
フリスク「でも……」
フラウィー「いいから!」
僕だって離れたくないけど、僕の気遣い受け取ってよ!
僕はフリスクに話しかけられないようにフリスクに背を向けた。
……足音が遠ざかっていき、その内完全に聞こえなくなった。
聞こえるのはザーという雨音のノイズ音。
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨ノ宮心音(プロフ) - 二次創作なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年6月4日 22時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なつみかん | 作成日時:2017年1月2日 23時