男タラシのFBI捜査官【名探偵コナン】 (ページ9)

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Story 8 ページ9

ー4年前―

まだ私が、彼らの正体を知らない頃

「君、音楽好きか？」

赤井君...ライが妹さんらしき女の子の切符を買いに行った後、スコッチが女の子に話しかける。

ケースからベースを出したスコッチを、私は慌てて止めた。

『スコッチ、ベースを出したらケースの中に、他の物が入っていることが...』

ソフトケースに入れているベースは、カムフラージュ。実はライフルを入れているのだ。
ソフトケースなのに、ベースを取り出しても形が崩れないなんて、おかしいでしょう

「大丈夫だって。相手は、子供だから...心配するな、ロゼ」

そう言い、スコッチは女の子に"ドレミファソラシド"の弾き方を教えている。

子供の扱いに手慣れているのね...とても冷血な組織の人間とは思えないわ...

私は女優帽を深く被り直した。

　 ****現場****

「思い出すなぁ、4年前...駅の向こう側のブラットホームにたたずむギターケースを背負った秀兄を......」

4年前のことを話始める。

「その人の名前、聞いた？」

「いや、聞いてないけど...そのホームに来た別の連れの男と、ロゼと呼ばれていた、女優帽の女が、その人の事をこう呼んでいたよ..."スコッチ"ってね...」

((ロゼはAさんか...))

「スコッチって外国の人？」

「日本人だったから...アダ名なんじゃないか？でもさ、彼をそう呼んだその男は安室さん、スコッチに、ロゼと呼ばれていた女は、Aさんに似てる気がするんだよね...」